サンフレッチェ広島レジーナが新スタジアムで初練習 [写真]=湊昂大
サンフレッチェ広島レジーナは2日、新スタジアム『エディオンピースウイング広島』で初めて練習を行った。
S広島RはWEリーグのシーズン後半戦に向けて、雪が降る中、新本拠地で練習を実施。なでしこジャパンのパリオリンピック出場権獲得に貢献したMF上野真実とMF中嶋淑乃、負傷離脱していたMF小川愛やDF塩田満彩など全28名がそろい、芝の感触やスタンドとの距離感を確認しつつ約2時間のトレーニングを行なった。
上野と中嶋は前日にチームに合流ばかりだが、コンディションについては「いい感じ」(中嶋)、「大丈夫です」(上野)とどちらも笑顔で明かした。新スタジアムの芝で初めてボールを蹴り、中嶋は「やりやすかった」と話し、上野も「とても良くて、明日が楽しみ」と好感触を口にした。
スタンドとの距離感について、サイドでプレーする中嶋は「近いなと思った。ちょっと緊張しそうだけど楽しみ。近くでいいプレーを見せられるように頑張りたい」とコメント。上野は、紫に染まった男子の試合を観戦して「あの雰囲気の中でピッチに立てるのは、本当に幸せなことだと思う」と振り返り、「後半戦の1発目が大事だし、レジーナの躍動する姿を多くの方に見てもらいたい」と意気込んだ。
翌3日はWEリーグ第8節でアルビレックス新潟レディースをホームに迎える。ここまで2勝2分3敗で8位のS広島Rにとって、シーズン後半戦の初戦であり、新スタジアムでの初陣という大事な一戦だ。
中嶋は新スタジアムでのプレーに「すごく楽しみ」と期待を口にし、パリ五輪代表メンバー入りもかかった後半戦に向けて、「チームで結果を残さないと(代表に)選ばれないと思うので、まずはチームの勝利に貢献できるように頑張りたい」とさらなる活躍を誓った。
上野は前半戦でリーグ戦最長タイの5試合連続ゴールを記録し、得点ランキング単独トップに立っている。新潟L戦は6試合連続ゴールがかかっているが、「そんなに意識はしていないし、まずはチームが勝つことが一番」と話しつつ、「その中でも自分がゴールを決めたい気持ちはあるし、この新スタジアムでレジーナ初の得点者になりたいので、積極的にゴールを狙いたい」と得点への意欲も口にした。
取材・文=湊昂大
By 湊昂大