大宮V戦でフル出場した浦和MF角田楓佳 [写真]=WE LEAGUE
2024-25 SOMPO WEリーグ第14節が15日に行われ、大宮アルディージャVENTUSと三菱重工浦和レッズレディースが対戦。“さいたまダービー”は敵地に乗り込んだ浦和が3-0で勝利し、暫定で首位に浮上した。
ボランチの一角でフル出場した浦和MF角田楓佳は、「相手が中盤のラインも引いて、前2枚が頑張るという戦い方だったので、自分たちのところでフィルターになって取り切れたらチーム的には楽だと思っていたので、頑張りました」と、90分通じてセカンドボールを回収し、配球していった試合を振り返った。
楠瀬直木監督も「回収率高くやってくれた。今日の影のMVPだと思います」と賛辞を送った。そのことを向けると、「長い時間使ってもらうようになって、より自分も成長する時間が増えた気持ちなので、監督に評価してもらえるのはうれしいですし、また言ってもらえるように頑張りたいです」と喜び、今季11試合に出場し、うち9試合に先発している状況にも手応えを感じているようだ。
出場時間が得られていることで、新たな課題についても見えてきたものがあるとし、「守備は得意なんですけど、奪った後の攻撃の部分やビルドアップの関わりなど、もう少しいろいろなことができる人になりたい」と、20歳はすべてにおいて成長していきたいと話す。
角田は現在なでしこジャパンでコーチを務める狩野倫久監督率いるU-20日本代表として2024 FIFA U-20女子ワールドカップ(コロンビア)にも昨年参加。先発は2試合に終わったものの、WEリーグで成長を続けていけば、見えてくる世界も広がってくる。「そういったところに入ることは偶然ではなく、勝ち取っていくものだと思います。今はWEリーグで、試合の中でいかに自分の存在感を出していけるか、自分にフォーカスして、ここでの活躍が評価されて、そういうことになったらいいとは思いますけど、それを飛ばして行くことはないと思うので、ここが大事だと思っています」と、アジア、世界の戦いもある浦和で中心選手となっていく覚悟を示している。
取材=小松春生
By 小松春生
Web『サッカーキング』編集長