異例となるシーズン途中での大会名称変更。新大会タイトルマークも発表された
6月21日、Jリーグはリーグカップ戦新大会名称発表記者会見を開催し、Jリーグヤマザキナビスコカップの大会名称が「JリーグYBCルヴァンカップ」に変更となることを発表した。契約期間は2019年シーズンまでとなる。
名称変更は特別協賛のヤマザキナビスコ株式会社と「ナビスコ」ブランドのライセンス契約が終了することに伴うもので、同社は9月1日付けで社名を「ヤマザキビスケット」に変更することをすでに発表している。これを受けて1992年のJリーグ開幕前年から冠スポンサーとなり、伝統あるリーグカップ戦「Jリーグヤマザキナビスコカップ」の名称も変更を迫られることになっていた。新名称の「YBC」は「ヤマザキビスケットカンパニー」の略で、「ルヴァン」はヤマザキビスケット社が9月1日から発売する新主力商品のクラッカーの名前となる。新大会タイトルマークも、このルヴァンをイメージした青を基調とするものとなった。
会見に臨んだ村井満チェアマンは「四半世紀のご支援に対して心から感謝を申し上げます」とした上で、異例のシーズン途中での大会名称変更について「(ヤマザキナビスコ社からは)『大会開催中の変更になってしまうのでヤマザキナビスコカップのままでいい』とおっしゃっていただきましたが、この9月1日のブランドスイッチは社運を懸けた大きな勝負であるとうかがいました。それならば来年からの変更ということではなく、一緒に大会名称を変更させていただけないかと、これはサッカー界として恩返しをしたいというのが正直なところでした」とコメントした。
またヤマザキナビスコ株式会社の飯島茂彰代表取締役社長は「Jリーグの皆さんから『ヤマザキビスケットを周知する良い機会だから』とご提案いただき、大変ありがたいことにノックアウトステージから変更させていただけることになり、感謝申し上げます」と語った上で、「今のこのような状況を迎えられるとはスタート当時はどなたも考えられなかったこと。連続してワールドカップにも参加できるようになりましたし、この間のJリーグの皆さんの努力が本当に結ばれていくことを感じられました。新しいタイトル名になりますけれど、今までどおりご支援いただきたい」と、変わらずリーグカップを支えていく思いを明らかにした。
新大会名称は8月31日に行われる大会準々決勝が適用されることとなっており(組み合わせ抽選は7月3日)、10月15日には新大会名称での最初の「JリーグYBCルヴァンカップ」王者が誕生することとなる。
文=川端暁彦
By 川端暁彦