横浜FMが完封勝利で準決勝進出 大宮はクラブ史上初の4強入り逃す

準決勝進出をサポーターとともに祝う横浜FMの選手ら [写真]=J.LEAGUE PHOTOS

 2016JリーグYBCルヴァンカップ準々決勝第2戦が4日に行われ、横浜F・マリノスと大宮アルディージャが対戦した。

 第1戦をエースFW家長昭博の得点で制した大宮がアドバンテージをもって敵地に乗り込んだ。しかし、大宮はその家長が欠場。FWドラガン・ムルジャを先発に復帰させた。対する横浜FMは、ベスト4進出のために勝利が絶対条件となるが、前線にはFWカイケやFW齋藤学らを並べた。

 試合開始から激しい攻防が続き、得点は生まれない。徐々に横浜FMの攻め込むシーンが増えると、20分にCKのこぼれ球を拾った伊藤翔、齋藤が続けざまにシュートを放った。しかし大宮のDFが体を張ってブロックし、得点を許さない。

 その後もゴールは生まれず、スコアレスのままハーフタイム突入かと思われた前半アディショナルタイム1分、左サイドでドリブルを仕掛けた齋藤が中央へパスを送ると、フリーになったカイケが右足の強烈なミドルシュートを打った。するとボールはゴール右上へ吸い込まれ、先制に成功する。

 後半立ち上がり48分、横浜FMはディフェンスラインの裏へ抜け出したマルティノスが、スルーパスを受けビッグチャンスを迎える。しかしここはGK塩田仁史がビッグセーブ。セカンドボールを伊藤が拾ってゴールを狙うが、シュートはクロスバーの上へ外れた。

 1点を追う大宮は、次第に攻撃へ重心を置くようになる。すると73分、マテウスが右サイドから上げたクロスに、ファーサイドで江坂任が合わせた。しかしこれはGK榎本哲也が足で反応。失点を阻止する。

 さらに大宮は84分、右サイドからのクロスにムルジャが頭で合わせたが、これも枠を外れ、同点ゴールには至らなかった。

 結局、最後まで大宮はゴールを割れず、1-0で横浜FMが勝利を収めた。この結果2戦合計2-2となり、アウェーゴールの差で横浜FMが準決勝進出。大宮はクラブ史上初のベスト4入りを逃した。

 横浜FMは10月5日(水)、9日(日)に行われる準決勝で、ガンバ大阪とサンフレッチェ広島の勝者と対戦する。

【スコア】
横浜F・マリノス 1-0(2試合合計:2-2) 大宮アルディージャ

【得点者】
1-0 45+1分 カイケ(横浜FM)

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