試合後、森脇良太が悔しさを露わにした(写真は7月の新潟戦) [写真]=Getty Images
セレッソ大阪がセットプレーから2得点。浦和レッズが苦しい状況に追い込まれていく──。
アウェイゴールを許し、浦和が準決勝に駒を進めるには、少なくとも3点が必要となった。
後半開始からピッチに立った森脇良太が険しい表情を浮かべる。
「勝ち上がりたかったですよね。それだけの勢いとチーム力があったと思っているので。0-2になってもハーフタイムでは誰一人諦めていなかったですし。絶対に盛り返してやろう、絶対に逆転してやろう、という強い気持ちで後半を迎えたので。残念、以外の言葉はないですね」
2017JリーグYBCルヴァンカップ準々決勝第2戦が3日、埼玉スタジアムで行われ、浦和がC大阪と2-2で引き分け、アウェイゴール数により浦和の敗退が決まった。
森脇は8月15日のシャペコエンセ戦に出場して以来、しばらくの間、試合から遠ざかっていた。ベンチに入ったのは、実に5試合ぶりだった。
「ここからもっともっとコンディションをしっかり上げていかなければいけない。今日は45分でしたけど、90分できる体力というのはつけていきたい。2週間ぐらいしかリハビリしてないのですが、そこまで大きな心配はしてないですし、すぐコンディションは戻ってくると思っています」
前半を0-2で折り返し、堀孝史監督は後半開始から橋岡大樹と矢島慎也に代えて、森脇と武藤雄樹をピッチに送り出す。
流れを変えるために森脇はどのようなことを心掛けたのか。
「より攻撃的にどんどん相手のギャップを突いていこう、と。自分がどういうポジションを取ることによって、相手のサイドハーフが嫌がるか、そこはしっかり考えました。途中で相手の監督もフレッシュな選手を入れてケアをしてきましたけど、そういうところでもしっかり崩していきたかった」
リーグ戦は残り10試合。9月9日には8位・浦和が4位・柏レイソルをホームの埼玉スタジアムに迎える。
さらに、9月13日にはAFCチャンピオンズリーグ準々決勝第2戦の川崎フロンターレ戦、9月20日には天皇杯ラウンド16の鹿島アントラーズ戦も控えている。
「先発で出る準備をしていきたい。出るのであれば、チームにプラスをもたらすようなプレーをしていきたい」
悔しい思いを糧にして、森脇が完全復活を目指す。
文=大西徹