湘南を率いる曺貴裁監督 [写真]=兼子愼一郎
2018JリーグYBCルヴァンカップ・プライムステージ決勝が27日に行われ、湘南ベルマーレが1-0で横浜F・マリノスを下し、大会初優勝を果たした。
曺貴裁監督は試合後の会見で、「埼玉スタジアムでルヴァンカップの決勝を戦うのは、個人としてもチームとしても初めて。その中でも、『絶対に優勝するという気持ちでピッチに立とう』と選手たちに言った。前半の立ち上がりから堂々とプレーしてくれたと思います」と振り返り、チーム一丸での勝利を喜んだ。
「J1の試合ではいつも最初は様子を見て、ボールを相手に渡してからディフェンスするみたいな試合展開が多かった。けど、今日は自分たちでボールを卵を扱うかのように、しっかり相手陣内に入れて、チャンスを作ってくれたところに成長を感じた。逆に前半が良すぎただけに、後半はキツいなと思っていて、そのような展開になった」
「それでも、“湘南スタイル”というものが、縦に早いだけでなくて、最後にしっかり体を張って、相手のシュートをブロックするということを含めて、総括的なこと、もっと原則的なことだと思っている。それを今日出た選手たちが、出ていない選手たちと毎日切磋琢磨してピッチの中の温度を常に下げないで、出ている試合、出ていない試合と選手の中で選別しないでやってきたことが、こういった結果に繋がってすごく嬉しく思います」
今年4月にRIZAP(ライザップ)グループ株式会社の傘下となった湘南。曺監督は、クラブをサポートしているスポンサーに改めて感謝を語った。
「今年の途中からライザップさんが経営参画してくれた。幹部とかプレーヤーの補強も含めて、目に見えないところで選手のサポートや、食事のサポート、そしてチームの資金的なサポートをしてくれた。瀬戸健社長をはじめ、ライザップの皆さんにもおめでとうございます、ありがとうございますという言葉を伝えたい」
さらに、サポーターには「頑張ればここまで来れるんだということを見せられたことが、優勝したことよりも非常に嬉しい。監督という立場ですけど、色々な人がこの日を待ちわびていて、ここにいられることを幸せに感じる」と喜びを語った一方、「これはゴールではなく通過点。この後、チームがどう変わっていくかに責任があるので、複雑な気持ちでいます」と心の内を明かした。
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト