先制点をもたらした柿谷 [写真]=三浦彩乃
名古屋の背番号“8”が貴重な先制点をもたらした。
6日に行われたJリーグYBCルヴァンカップ準決勝第1戦で名古屋グランパスは豊田スタジアムにFC東京を迎えた。FC東京との対戦は過去5年間で1勝1分6敗と苦手にしている名古屋だったが、この日は柿谷曜一朗のゴールで先手を取った。
前半17分、マテウスが相手DFのミスからボールを奪い、走り込んだ稲垣祥へとパスを送る。ボールを受けた稲垣がワンタッチでクロスを送ると、ゴール前で待っていた柿谷が右足で押し込んで貴重な先制点を挙げた。
「マテウスの頑張りと(稲垣)祥の落ち着き。僕のところはたまたま僕だっただけで、ポジションがいいとかシュートがいいというわけではなく、2人が足を止めずに頑張った結果」
試合後の会見に出席した柿谷は、クラブ初の決勝進出に大きく近づく自身のゴールについて、チームで取ったゴールだと語った。
試合は69分に今シーズン柿谷と共にセレッソ大阪から加入した木本恭生が追加点を挙げ、後半アディショナルタイムにはアダイウトンにゴールを許したが、直後にマテウスが追いすがるFC東京を突き放すゴールを沈めて名古屋が3−1で勝利。
貴重な先勝を手にしたが、「得点できたこと、勝てたことはすばらしいですけど、2戦目こそ大事」と柿谷の視線は既に次戦に向けられていた。
「絶対に(決勝に)進みたいです。(相手は)死にものぐるいで向かってくると思いますが、自分たちは受けるつもりはりません。アウェイでしっかりと勝つこと。勝ってこそ決勝に行くべきだと思いますし、堅い試合にはなると思いますけど、しっかりと休んで、しっかりと準備して臨みたいと思います」
2017年にルヴァンカップを制した経験がある柿谷は、決勝進出が懸かる大一番に向けて語気を強めた。勝利のために最前線で身を削るテクニシャンがクラブ初の決勝に導けるかー。準決勝の第2戦は10日に味の素スタジアムで行われる。
By サッカーキング編集部
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