アダイウトンの決勝弾でFC東京が福岡にリベンジ! [写真]=兼子愼一郎
JリーグYBCルヴァンカップ・プライムステージ準々決勝の第1戦が6日に各地で開催された。
FC東京とアビスパ福岡は、3日に行われた明治安田生命J1リーグ第26節でも対戦しており、当時は2-1で福岡が勝利。中2日で“再戦”が行われた。試合は16分、福岡の最終ラインで発生したミスをアダイウトンが見逃さず、FC東京が先制に成功。。後半に入っても両者激しい攻防戦を繰り広げたが、これ以上スコアは動かず、FC東京が3日前のリベンジを果たした。
ともに3度目の優勝を狙うガンバ大阪と浦和レッズの一戦は、スコアレスで折り返した後半立ち上がりに均衡が破れる。浦和はキックオフのボールを後ろに下げてから右へ展開すると、競り勝った明本考浩が頭で繋ぐ。1度は奪われたものの素早い切り替えでボールを取り返し、最後はペナルティエリア手前からアレックス・シャルクが強烈なミドルシュートを突き刺した。その後はG大阪もダワン、ファン・アラーノ、宇佐美貴史らがゴールに迫ったが、最後まで1点が遠く、浦和が敵地で先勝した。
北海道コンサドーレ札幌と横浜F・マリノスは、グループAでも同居しながらプライムステージの初戦で再び顔を合わせた。試合は8分、自陣でのボール奪取から細かくパスを繋いで左サイドへ展開すると、井上健太がカットインから中央へパス。内側に絞っていた水沼宏太がスルーパスを送ると、3人目の動きで抜け出した植中朝日がゴールネットを揺らした。だが、札幌は27分、左サイドからのアーリークロスをルーカス・フェルナンデスが折り返すと、ボックス中央で岡村大八が反応。反転から左足で狙った一撃はブロックされたものの、こぼれ球をゴール左隅に流し込み、札幌が同点に追い付いてハーフタイムに突入している。
後半開始直後には横浜FMが勝ち越しに成功。48分、札幌の岡村が狙った斜めのボールを上島拓巳がインターセプト。そのままダイレクトで縦に付けると、収めた植中が横へ繋ぎ、最後は水沼が押し込んだ。だが、59分には井上にこの日2枚目のイエローカードが提示され、退場処分を受ける。数的有利となった札幌は74分、敵陣でクリアボールを回収した駒井善成がスルーパスを送ると、抜け出した小柏剛が冷静にGKとの1対1を仕留め、再び試合は振り出しに戻った。このまま試合終了かと思われた後半アディショナルタイムには、左サイドでボールを持ったL・フェルナンデスのクロスボールから、ボックス内で先に触った小柏が再びゴールネットを揺らす。途中出場の小柏が躍動し、札幌がホームで劇的な逆転勝利を飾った。
2シーズンぶりの優勝を狙う名古屋グランパスは、ホームで8シーズンぶりの大会制覇を狙う鹿島アントラーズと激突。前半はスコアレスで折り返すと、後半の立ち上がりにアウェイチームが先手を取る。49分、左サイドに流れた鈴木優磨の横パスから、中央で待っていた松村優太が左足を振り抜き、強烈な一撃を叩き込んだ。このまま鹿島の1点リードで試合は進んだが、後半アディショナルタイムにホームチームが意地を見せる。最前線でボールを収めたキャスパー・ユンカーが左サイドへ繋ぐと、前を向いた久保藤次郎がカットインから右足シュートを沈めた。試合はこのまま1-1で終了している。
第1戦の試合結果は下記の通り。なお、第2戦は9月10日に行われる。
■ルヴァン杯・準々決勝第1戦
FC東京 1-0 アビスパ福岡
ガンバ大阪 0-1 浦和レッズ
北海道コンサドーレ札幌 3-2 横浜F・マリノス
名古屋グランパス 1-1 鹿島アントラーズ
By サッカーキング編集部
サッカー総合情報サイト