『2024JリーグYBCルヴァンカップ』の決勝戦が2日に行われ、3年ぶり2度目の戴冠を目指す名古屋グランパスと初優勝を見据えるアルビレックス新潟が対戦。試合は3-3というスコアで120分間が終了し、PK戦の末に名古屋グランパスが3年ぶり2度目の優勝を飾った。
試合後、監督として史上最多となる3度目、それもガンバ大阪(2014年)、FC東京(2020年)、そして今回の名古屋(2024年)と、異なる3クラブでルヴァンカップ制覇を成し遂げた名古屋の長谷川健太監督が記者会見に登壇し、試合終了直後の率直な思いを口にした。
会見冒頭、長谷川監督は「90分で勝たないといけない試合だった」とコメント。2点をリードした中で、後半アディショナルタイムに追いつかれた展開を反省しつつ、「新潟サポーターの初優勝にかける思いが、ああいう形の同点弾に繋がったと思う」と続け、国立競技場に集結したゴール裏の大声援が新潟の選手たちを後押ししたとの見解を示し、相手チームの粘り強さを称えた。
リーグ戦では優勝戦線から離脱し、天皇杯でも敗退する中で「10月は、ほぼほぼルヴァンにかけていた」と振り返り、選手たちが「ランゲラックの最後の優勝のかかった試合になるという気持ちもあり、クラブ、サポーターの思いも感じながら準備してくれたと思う。8人も(決勝の)経験者がいたので、特別に何か言うこともなく、それぞれが準備してくれた」と、チーム一丸となって戦ってくれたことへの感謝も口にした。
また、今回の一戦を視察していた日本代表の森保一監督に“勝負師”と評されたことを受け、「今日の試合で勝負師として試された瞬間は?」との問いには「全くないんじゃないですかね」と笑みを見せ、「(決勝が)6度目で3回ですから5割の確率。勝負師だったら8割くらいじゃないと(笑)。今日も選手たちに勝たせてもらったと思っています」と応答。自身への賛辞を煙に巻き、選手たちの奮闘を称えた。
そして、自身3度目の優勝と、これまでの優勝の違いについては「今回はミッチ(ランゲラック)が全てだったと思う」と主張。「G大阪の時は浦和にPKで負けたことがあった。今回はどうなるかと思ったが、そこはランゲラックがやってくれるだろうと。さすがの威圧感だった。ミッチや選手たちが崩れずに戦ってくれた。よくやってくれたと思います」と続け、最後まで選手たちへの賛辞を惜しまなかった。
By サッカーキング編集部
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