8月2日に行われた第41回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会の決勝戦でFC東京U-18は浦和レッズユースに勝利して連覇を達成した。FC東京U-18の主力として大会MVPに選出されたMF小林幹と得点王に輝いたFW原大智。幼稚園からずっと同じチームでプレーしてきた“生粋”の幼馴染みの二人に三冠への意気込み、さらにお互いへの本音を聞いた。
勝つごとにチームの中に自信がついていった
日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会優勝おめでとうございます。大会振り返ってどんな思いでしょうか。
小林 僕も(原)大智も中学(FC東京U-15むさし)時代は一度も全国大会に出場したことがなく、昨年の大会も試合には出られなかったので、自分が試合に絡んで全国優勝したのは初めての経験ですごくうれしかったです。
原 優勝、優勝というよりも、「目の前の試合を勝っていこう」という共通意識を持って戦えたことがよかったのかなと。一試合勝つごとにチームの中に自信がついているなと感じました。
小林選手は大会MVP、原選手は得点王と素晴らしい活躍でした。
小林 大智は得点王を取りましたけど、1試合で複数点ではなく、準決勝まで5試合連続で点を取ってくれてチームがすごく助かりました。
原 それはチームメイトのおかげだと思っています。(小林)幹は決勝戦で誰よりも多くチャンスを作って得点を決めてくれましたし、本当にMVPにふさわしい活躍でした。
小林 自分としては大会を通してすごく活躍したという意識はなかったので、(MVPに)選ばれるとは思ってなかったです。僕が選ぶとしたら、(品田)愛斗ですね。チームの中心として活躍してくれたので。
原 僕は守備陣かな。準決勝(川崎フロンターレU-18)で(坂口)祥尉がケガをしてしまって、チームとしては痛かったですけど、決勝戦では(荒川)滉貴が安定したプレーを見せてくれて、守備陣には本当に助けられたなと思います。
チームは決勝進出を決めましたが坂口選手にとっては決勝戦に出場することができませんでした。
原 祥尉は明るく自分たちを心配させないように振る舞ってくれました。決勝前日には一人ひとりにメッセージをくれて、そういう人間性はすごいなと改めて思いましたし、感謝しています。
小林 ケガをして悔しい気持ちがある中でチームのことを考えて行動できるのは本当にすごいと思いました。僕も決勝の前日にメッセージをもらったんですけど、彼は元々熱い選手なので、結構胸が熱くなるような言葉を贈ってくれて、「祥尉のためにも絶対に優勝しよう」と強い気持ちで臨めました。
佐藤一樹監督は大会を通して「一体感」について口にしていたそうですね。
原 準決勝からはBチームのメンバーもスタンドでファン・サポーターの方たちと一緒に応援してくれて、優勝した後は一緒になって喜んでくれたので、チームとして良い一体感を持てていたと思います。
小林 決勝戦はOBの選手がたくさん会場に見に来てくれていたんですけど、これまでの先輩たちがいたからこそ僕たちは今、レベルの高いところでプレーできていますし、応援に来てくれることにも感謝しながら、僕たちは全力でプレーしよう、という思いでした。
原 僕も卒業した後は先輩たちのように後輩の応援に足を運びたいなと思いました。
小林 そっち?(笑)
By サッカーキング編集部
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