8月2日に行われた第41回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会の決勝戦でFC東京U-18は浦和レッズユースに勝利して連覇を達成した。FC東京U-18の主力として大会MVPに選出されたMF小林幹と得点王に輝いたFW原大智。幼稚園からずっと同じチームでプレーしてきた“生粋”の幼馴染みの二人に三冠への意気込み、さらにお互いへの本音を聞いた。
集大成のユース三冠を目指す
先日は2人ともU-18日本代表に選出され、2017 SBSカップ国際ユースサッカーを戦いました。代表で得た新たな刺激はありましたか?
小林 やっぱり代表はみんなレベルが高かったですし、毎日一緒に練習しているクラブチームとは違って、短期間で練習や試合をしなければいけないので、コミュニケーションを取ることももちろん大事ですし、個の力でどれだけ勝負できるかが重要だと感じました。
原 FC東京U-18ではできることが代表では連携不足でできなかったりするので、その中で生き残るためにはもっと自分を主張していかなければいけないなと思いました。
代表でもコミュニケーションが課題に挙がったのですね。
原 初日とかはやっぱり小林選手と2人で固まってしまったんですけど、徐々にほかの選手ともコミュニケーションが取れて、最終的にはそれぞれ別の選手たちと行動ができました(笑)。
小林 これまで小学校、中学校、高校ってずっと一緒で、今回追加招集という形でU-18日本代表に選ばれたんですけど、それもまた一緒だったので、ここまで同じタイミングって本当になんか……「2人で一つ」みたいだなって思いました(笑)。
原 (笑)。一緒に日の丸のユニフォームを着られたことは素直にうれしかったので、これからも続けていけるように頑張りたいなと改めて思いました。
さらに代表活動から戻ってきた直後のJ3で2人そろってゴールを決めましたね。
小林 そうなんですよ! ここまで一緒だともう面白いです(笑)。
代表活動を経てJ3リーグに出場して、自分のプレーや周りの見え方に変化はありましたか?
原 代表活動もそうですけど、クラブユース選手権で得点王を取れたことが本当に大きな自信になったなと思います。さらに、戻ってきた後の1試合目で点が取れたので、それもまた自信になりました。「これが(クラブユース選手権の)得点王なんだ」って周りから認めてもらえるようにもっともっと活躍したいです。
小林 僕もこの1カ月間ですごく自信がつきました。クラブユース選手権のMVPに恥じないように、これからのプレーで示していきたいと思っています。
最後に今後の意気込みを聞かせてください。
原 ユースで活動できる期間はもう残りわずかなので、目標の三冠(日本クラブユース選手権、高円宮杯U-18サッカーリーグ、Jユースカップ)を取れるように日々の練習から頑張りたいです。
小林 チームとしては3冠を目指して、僕個人としてはFC東京U-18で過ごせる残りの1日1日を大切にして、悔いが残らないようにプレーしたいと思います。ユースを卒団したら原選手と初めて離れることになるかもしれないですけど、まだ実感は沸かないですね。実際に離れたら実感するのかな。
原 たぶん、離れたらまた一緒にやりたいなっていう思いが強くなるんだと思う(笑)。だから、また同じチームでプレーできるように努力していきたいと思います。
■選手プロフィール
小林 幹(こばやし・かん)
生年月日/1999年4月27日 出身地/東京都日野市 身長・体重/182cm・72kg
原 大智(はら・たいち)
生年月日/1999年5月5日 出身地/東京都日野市 身長・体重/187cm・73kg
9月17日(日) FC東京U-23 vs AC長野パルセイロ 14時キックオフ!@夢の島陸上競技場
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By サッカーキング編集部
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