練習後はマーティンコーチと記念撮影を行った [写真]=NIKE
31日、「NIKE NEXT HERO プロジェクト」のイングランド遠征に参加する選手20名がFA(イングランドサッカー協会)のトレーニングを体験した。
指導したのはイングランド・ユース代表のスカウトを担当しているマーティン・ハリソン氏で、アフィリエイト・チューターやFAメンター、FAコミュニティー・コーチなどの肩書きも持つ。FAの本拠地、セント・ジョージズ・パークの気温はマイナス4度という厳しい寒さの中、選手たちは約2時間半みっちりと体を動かした。
トレーニングのテーマは「考える」。映像を使ったワークショップやボールを使った鬼ごっこ、ポゼッショントレーニングや10対10のミニゲームなどのメニューが組まれた。それぞれに考えてプレーさせるための制約や課題が設けられているため、選手たちは頭をフル回転させながらトレーニングをこなした。
今回はあえてテクニカルな指導をしなかった、とマーティンコーチは話す。「トップレベルでプレーするためには、戦術、テクニック、フィジカルに加えて、頭を使うことやメンタルが必要。今日はまず、コーチたちに考えてもらいたかった」。実際、マーティンコーチは帯同した日本人スタッフに練習の意図を細かく伝えていた。
「JFA Youth & Development Programme(JYD)」のオフィシャルパートナーであるNIKEが立ち上げたこのプロジェクトは、高校年代最高峰のリーグ戦である高円宮杯U-18プレミアリーグで活躍し、多くの評価ポイントを獲得した選手が最終的に海外遠征に参加できるというもの(今回は推薦選手もメンバー入り)。ユース年代の選手が海外トップレベルのチームとの対戦から刺激を受けるだけではなく、指導者が最先端のトレーニングや育成方法に触れられる機会でもある。
最後にマーティンコーチは遠征メンバーの印象について、こう語った。
「イングランドの同年代と比べて、テクニックに大きな差はない。ただ、考える力はやや劣るかもしれない。トレーニングが進むにつれて、少しずつ良くなったとは思う。質問をしてもなかなか返答がなくて、静かだと感じた。文化の違い、言語の違いもある。疲れもあっただろうけど、イングランドであれば、男女問わず、もっと前に出て発言してくれる。他の部分は、イングランドと日本で大差ないよ」
By サッカーキング編集部
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