高円宮杯プレミアリーグの中止が決定(写真は昨年王者青森山田高校) [写真]=Getty Images
日本サッカー協会(JFA)は19日、「高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2020」の中止を発表した。
本大会は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により開幕を延期。再開に向けての協議を続けてきたが、全国をまたぐ移動による感染リスクを払拭できないことから、選手たちの安全を第一に考え中止が決定した。この決定に伴い、東西リーグの優勝チームが真の日本一を懸けて対戦する「高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2020 ファイナル」およびプレミアリーグ昇格を決める「高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2020 プレーオフ」も中止となる。
また、JFAは中止に伴い、プレミアリーグの20チームが「高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ 2020(各9地域開催、全88チーム)」に加わる、2020年度限定の新たな合同リーグの創設準備を各地域において開始した。開催は8月下旬〜12月下旬を予定。大会名称は今後、各地域で検討される。また、プレミアリーグ所属チームがない北海道と北信越、四国は、「高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ 2020」を開催する。
発表に際し、林義規JFA副会長および競技会委員長は、次のようにコメントした。
「新型コロナウイルスの第2波、3波、それに伴う移動のリスク等、未だ予断を許さない状況です。ゲーム環境プロジェクト、2種大会部会、プレミアリーグ代表者会議を3月から複数回開催し、検討を重ねてきました。非常に難しい判断ではありましたが、このような形で苦渋の決断をせざるを得ませんでした。リーグ開催可否の判断が遅れると、新たな大会を作るという時間がなくなってしまうと考えたからです」
「このような状況下、地域の方々から『全国リーグができないなら地域単位で選手たちの試合環境を創り出してあげよう』と声をあげてきてくれました。選手の楽しみや成長を奪うことはできるだけ避けたいという我々の想いと、この難局を一緒に乗り切ろうという地域でサッカーを支えてくれている皆様の熱い想いが合致して、今回の新しい形でのリーグが開催される運びとなりました」
「今後も感染リスクがゼロになることは考えられませんが、安全面を第一優先としつつ、選手たちにサッカーをプレーできる環境を与えることができるように、引き続き努力していきたいと思います」
By サッカーキング編集部
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