2得点1アシストでチームを1位突破に導いたC大阪U-18の近藤蔵波 [写真]=白井誠二
全国各地で熱戦が繰り広げられている高円宮杯 JFA U-18サッカースーパープリンスリーグ2020。4日、関西ではセレッソ大阪U-18と京都サンガF.C. U-18、Jクラブ同士によるグループA最終戦が開催された。
C大阪U-18は3点差以上の勝利で1位突破が決まる状況。それだけに、「積極的にプレスにいって高い位置でボールを取りたい。その狙いがあった」と大熊裕司監督の言葉どおりキックオフからエンジン全開でハイプレスを仕掛け、試合のペースをつかむ。1年生FWの北野颯太や2年生エースの小河詩朋が京都U-18ゴールに襲い掛かると、17分には10番を背負う近藤蔵波が鮮やかなシュートを沈め、先制。直後には近藤のスルーパスに抜け出した小河が落ち着いてゴールを決め幸先良く2点をリードした。
しかし、京都U-18もキャプテン中野桂太を中心に反撃に出る。後半は主導権を奪い返し、C大阪U-18を自陣に押し込む。58分には日野歩がPKからネットを揺らし1点差に詰め寄った。
手痛い失点を喫したC大阪だったが、気落ちすることなく攻撃に転じると、近藤がカットインからのシュートを突き刺し、再び2点差に。その後は、攻撃的な選手を次々と投入し、1位突破のための4点目を奪いにいく。
攻め続けるものの、あと1点が遠いC大阪U-18。3-1のまま終了かと思われた89分、ついに歓喜の瞬間が訪れる。この試合、再三にわたって右サイドからチャンスを作り出していた向井颯のクロスを、途中出場の1年生FW末谷誓梧がボレーで合わせ、ネットを揺らした。試合はそのまま4-1でC大阪U-18が勝利。勝点、得失点で並んだ履正社高校に総得点で上回り1位を確定させた。
殊勲のゴールを決めた末谷は試合後、「3点差にできれば1位になれるというのは分かっていたし、出たら『絶対に点を決めたい』と思っていたので、ゴールを取れて良かったです」と満面の笑み。大熊監督も「交代で出た選手が機能してくれたことが良かった」と賛辞を送った。
グループA1位となったC大阪U-18は12月にグループB1位の東海大学付属大阪仰星高校と「関西ナンバーワン」の座を懸けた順位決定戦に挑む。
By サッカーキング編集部
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