U-15 ガールズサッカーフェスタ開催！　優勝は大宮アルディージャVENTUS U15

　3月17日、サッカーキングが主催する『U-15 ガールズサッカーフェスタ』が横浜FC東戸塚フットボールパークで開催された。

　この大会は「チーム数が少ない」「プレーする場が少ない」といった問題を抱える女子中学生年代（U-15）の選手たちに向けたサッカー大会を開催し、情報発信を行うことで日本女子サッカー界が直面している様々な課題（競技人口数、競技力や認知度の向上）解決につなげること。そして何より参加した選手たちのモチベーションアップにつながってほしいという願いが込められている。

　参加チームは、大宮アルディージャVENTUS U15、湘南ベルマーレガールズU-15、クラブテアトロブルボ、AC等々力A、AC等々力Bの5チーム。試合形式は5チーム総当たりのリーグ戦（全10試合）で、試合時間は30分1本で行われた。

　強風吹き荒れる中、大宮アルディージャVENTUS U15対湘南ベルマーレガールズU-15の名門対決で幕を開け、先制点を守りきった湘南が初戦を勝利で飾った。続く第2試合、AC等々力AvsAC等々力Bの同チームによる対決は、０対2で下級生チームであるAC等々力Bがジャイアントキリングを起こした。第3試合は連勝して勢いに乗りたい湘南ベルマーレガールズU-15を相手にクラブテアトロブルボが奮闘し、１対１のドロー決着。勝ち点1を分け合った。

優勝は大宮アルディージャVENTUS U15

[写真]=小林渓太

　第9試合で湘南ベルマーレガールズU-15対AC等々力Aが引き分けたため、優勝の可能性は第10試合を戦う大宮アルディージャVENTUS U15とクラブテアトルブルボの2チームに絞られた。大宮は引き分け以上で優勝、テアトルブルボは勝てば逆転優勝という運命の最終戦は瀬戸陽南花選手の2ゴールの活躍により、大宮アルディージャVENTUS U15が２対0で勝利し見事優勝を果たした。準優勝は湘南ベルマーレガールズU-15、勝ち点で並んだ3チームは得失点差で3位クラブテアトロブルボ、4位AC等々力B、5位AC等々力Aという結果で幕を閉じた。

　大宮アルディージャVENTUS U15の関根舞彩選手は「1試合目で勝ちきれなかったことが一番悔しい。でも、他の試合でしっかり勝てて優勝できたことは良かった」と優勝した喜びよりも、自身が出場した試合の敗戦を悔やんだ。湘南ベルマーレガールズU-15とは、今年度の関東リーグ2部参入戦で対戦する可能性があるという。「この大会で試合をすることができて、相手の特徴を知ることができたことは良かった」と今後重要な一戦で再び立ちはだかるかもしれない相手と真剣勝負ができたことをプラスに捉えた。今後の目標は「アルディージャのユースで自分が活躍することです」とコメント。憧れの選手はケヴィン・デ・ブライネという彼女は静かに闘志を燃やした。

[写真]=小林渓太

　大宮アルディージャVENTUS U15を率いる渡辺千尋監督は「優勝は嬉しいが、今年のリーグで目指している目標を達成するには足りないものがある」と、こちらも優勝した気持ちよりもチームの課題を強調。続けて「今年はU-15リーグで優勝して、関東リーグ2部昇格を目指している。子どもたちがプロを目指していく上で大事なステージのところなので、指導するだけでなく温かく見守りながら、彼女たちの良さを引き出してあげたいです」とチーム、そして指導者としての目標を語ってくれた。

協賛企業

[写真]=小林渓太

[写真]=小林渓太

　大会当日は協賛企業である株式会社ドコモ・バイクシェアによる企業ブースが出展された。ドコモ・バイクシェアは電動アシスト付き自転車とシェアリングプラットフォームを融合したシェアサイクルサービスの提供を通じて、日本の「まちづくり」に貢献している。都心や観光地でよく目にするあの“赤い電動自転車“が展示され、選手たちは新しい交通手段と最新の技術に触れた。また、大塚製薬株式会社よりポカリスエットとカロリーメイトが提供され、大会中の選手たちをサポートしてくれた。

U-15ガールズサッカーフェスタ　協賛企業

株式会社協進フルマーク工業
埼玉不動産株式会社
株式会社ドコモ・バイクシェア
大塚製薬株式会社（ポカリスエット、カロリーメイト）

取材・文＝小林渓太

写真ギャラリー

写真＝小林渓太