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ギャレス・ベイルはレアルの新しい“キング”なのか?

2016.12.12

加入から4年半。ギャレス・ベイルは今、大きな転機を迎えようとしている。ユーロ2016での成功体験が追い風となり、リーグ戦でも本来のパフォーマンスを発揮。覚醒の時を待ち望むファンたちの期待を背負い、新しい“キング”として認められる日もそう遠くないはずだ。
[ワールドサッカーキング 2017年1月号]

試合データが示すベイルの決定力の高さ

「ベイル時代の幕開けですか?」

 そんな質問が記者からジネディーヌ・ジダンに飛んだのは、11月6日のレガネス戦を終えたばかりの会見場でのことだった。

 その1週間前、レアル・マドリードとの契約を2022年まで延長していたギャレス・ベイルは、この試合で2ゴールを奪って3│0の快勝に貢献。対戦相手は1部初昇格のチームで、この試合がサンティアゴ・ベルナベウで戦う初めてのゲームだったとはいえ、カリム・ベンゼマは負傷により欠場、そしてクリスティアーノ・ロナウドは相変わらずキレを欠いたなかで、格の違いを見せつけた。

 ベイルの活躍ぶりはデータでも証明されている。スペインの一般紙『エル・パイス』によると、ベイルがこの試合で放ったシュート7本のうち、6本が枠内に飛んだ。また攻守におけるアクションの回数(シュート、ドリブル、タックルなど)は、3トップを構成したC・ロナウド(38回)やアルバロ・モラタ(24回)を大きく上回る63回を数えた。さらに特筆すべきは、一連のプレーがどの選手で終わったかを示すデータだ。同紙によると、C・ロナウド(12回)とモラタ(14回)、そしてマルセロ(20回)を上回り、ベイルがチーム最多の21回にわたってプレーの終着点になっていたという。つまり、ベイルにそれだけボールが集まっていた、またフィニッシュワークを担っていたということだ。

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 レガネス戦終了時点で、ベイルとC・ロナウドの公式戦におけるゴール数は7で並んでいたものの、シュート総数はベイルのほうが18本も少なく、1試合平均のパス数(ベイル= 34・9本、C・ロナウド= 32・5本)とボールタッチ数(ベイル= 54・5回、C・ロナウド= 49・8回)に関しては、いずれもベイルがC・ロナウドを上回っていた。これもまた、ベイルがC・ロナウド以上に高い決定力を誇るのと同時に、よりゲームに影響を与える存在になりつつあることの証だろう。冒頭の質問が飛び出したのも、ごく自然な成り行きと言えた。

ベイルはレアルの新しい“キング”として認められるのか? 記事の続きはワールドサッカーキング最新号「REAL MADRID 世界最高のフットボールクラブの作り方」にてお楽しみください!

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