同点弾を決めたポルトのダニーロ(右)[写真]=Getty Images for UEFA
チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦ファーストレグが18日に行われ、FW柿谷曜一朗が所属するバーゼルとポルトが対戦した。柿谷はベンチ外だった。
バーゼルは予選グループBを苦しみながら2位で通過。対するポルトは無敗でグループHを突破し、決勝トーナメントに臨んだ。
バーゼルは試合開始早々の11分に、中盤の底でボールを受けたファビアン・フライが、前線で動き出したデルリス・ゴンサレスにスルーパスを送る。ゴンサレスは、相手DFとGKに迫られながらも、空いたコースにシュートを流し込み先制点を挙げた。バーゼルがこの試合初めてのチャンスを確実に生かした。
しかし、得点の際にGKとの接触で負傷したゴンサレスは、25分にダヴィデ・カラとの交代。バーゼルは前半に選手交代を余儀なくされ、得点後はポルトに一方的にボールを支配されてしまい、試合の流れがポルトに傾く。
反撃に出るポルトは、FWジャクソン・マルティネスを中心に、セットプレーやサイド攻撃からチャンスを作る。35分にはエクトル・エレーラが右サイドのクリスティアン・テージョにスルーパス。絶好のシュートチャンスを迎えるも、ここはオフサイドにかかり得点にはつながらず。前半ポルトは得点を奪えず終了した。
後半開始早々に、ポルトにチャンスが訪れる。右からのCKをマイコンがヘディングで合わせる。一度はGKに弾かれるも、こぼれ球にカゼミーロが反応し得点を奪った。しかし、一度は得点のアナウンスがスタジアムに鳴り響くも、オフサイドの判定に覆り、ポルトの同点弾は幻となってしまった。
ポルトは攻撃に厚みを加えるべく、61分にリカルド・クアレスマ、68分にルベン・ネヴェスを加え攻勢に出る。
その後も攻め続けたポルトは、79分に右サイドから仕掛けたダニーロがクロス。そのクロスがDFワルテル・サムエルの手に当たり、ポルトがPKを獲得する。PKをダニーロが確実に決め、攻め続けたポルトがようやく同点に追いついた。
そのまま試合は1ー1で終了。ポルトは貴重なアウェーゴールを挙げた。セカンドレグは3月11日にポルトのホーム、ドラゴンで行われる。