チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦セカンドレグが終了し、20日に準々決勝の組み合わせが決定した。同日『UEFA.com』は1回戦セカンドレグのベストイレブンを発表している。
1つの枠を争うGKに選ばれたのは、マンチェスター・Cに所属するイングランド代表GKジョー・ハート。バルセロナの強力な攻撃陣が次々と襲いかかる中、懸命にゴールを守った。試合を通じて10本のセーブを披露し、バルセロナの選手からは多くの称賛の言葉を受け取った。
DFの1人目は、日本代表DF内田篤人が所属するシャルケのDFクリスティアン・フクスが選出された。レアル・マドリードとの一戦では先制ゴールを記録し、昨シーズン王者をあと一歩のところまで追い詰めた。
2人目、3人目は、チェルシー戦で得点を挙げたパリ・サンジェルマンのブラジル代表コンビ、DFチアゴ・シウヴァとDFダヴィド・ルイスが選ばれた。T・シウヴァは、ハンドによりPKを献上したものの、勝負を決するアウェーゴールを決め、最終的にはこの試合のヒーローになった。また、古巣との対戦となったD・ルイスも、敗戦濃厚な終盤に値千金の同点ゴールを叩き込み、チームを窮地から救った。
4人目は、モナコのチュニジア代表DFアイメン・アブドゥヌール。敵地で猛攻を仕掛けるアーセナルに対し、必死の守りを見せて、なんとか逃げ切ることに成功した。イングランド代表FWダニー・ウェルベックのシュートに反応したシーンが印象的。
中盤の1人目は、ポルトのアルジェリア代表MFヤシン・ブラヒミが選出された。FW柿谷曜一朗が所属するバーゼル戦では、直接FKを叩き込み、ゴールラッシュの口火を切った。
2人目は、アトレティコ・マドリードのスペイン代表MFマリオ・スアレス。中盤の底で相手の攻撃の芽を摘みながら、レヴァークーゼン戦では貴重な得点を挙げた。また、両チーム多くの選手が外したPK戦でも、きっちりと決めている。
3人目は、ポルトのブラジル代表MFカゼミロが選ばれた。バーゼル戦で決めた、ゴールから30メートル近い位置からのFKは、世界中を驚愕させた。
FWの1人目には、ユヴェントスのアルゼンチン代表FWカルロス・テベスが入った。日本代表MF香川真司が所属するドルトムントとの一戦では、2ゴール1アシストの大活躍。特に、開始3分に放った強烈なミドルシュートは、チームにとって大きな先制点となった。
2人目に選ばれたのは、バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ。前述のハートが好セーブを見せたことにより得点こそなかったが、浮き球のパスでクロアチア代表MFイヴァン・ラキティッチのゴールをお膳立てした。
最後は、シャルケのオランダ代表FWクラース・ヤン・フンテラールが選出された。古巣レアル・マドリードを相手に2ゴールを決め、抜群の存在感を見せた。
なお、4月に行われる準々決勝では、パリ・サンジェルマンとバルセロナ、アトレティコ・マドリードとレアル・マドリード、ポルトとバイエルン、ユヴェントスとモナコが対戦する。
■CL決勝トーナメント1回戦セカンドレグ・ベストイレブン
▼GK
ジョー・ハート(マンチェスター・C)
▼DF
クリスティアン・フクス(シャルケ)
チアゴ・シウヴァ(パリ・サンジェルマン)
ダヴィド・ルイス(パリ・サンジェルマン)
アイメン・アブドゥヌール(モナコ)
▼MF
ヤシン・ブラヒミ(ポルト)
マリオ・スアレス(アトレティコ・マドリード)
カゼミロ(ポルト)
▼FW
カルロス・テベス(ユヴェントス)
リオネル・メッシ(バルセロナ)
クラース・ヤン・フンテラール(シャルケ)