15日、チャンピオンズリーグ決勝トーナメント準々決勝ファーストレグが行われ、ポルトとバイエルンが対戦した。
ホームのポルトは、クリスティアン・テージョが負傷により欠場し、イバン・マルカノを出場停止で欠く。一方のバイエルンは、バスティアン・シュヴァインシュタイガーやフランク・リベリー、アリエン・ロッベンら主力選手が負傷欠場。戦力にやや不安を抱えて試合に臨んだ。
試合は序盤から荒れた展開となる。立ち上がり2分、ゴール前のジャクソン・マルティネスがシャビ・アロンソからボールを奪うと、一気にペナルティエリア内へと加速。マヌエル・ノイアーが慌てて足を出してシュートを阻止するが、ファウルの判定を受け、まさかのPKを献上。これをリカルド・クアレスマがノイアーの逆を突くシュートでゴール左に決めて先制する。
前線から積極的にプレッシャーを掛けにいくポルトは9分、ダンテのトラップが大きくなったところを、クアレスマが見逃さずにボールを奪取。そのままドリブルでエリア内に持ち上がると、最後はノイアーとの1対1を落ち着いて決め、リードを2点に広げた。
序盤に2失点を喫したバイエルンはセットプレーからチャンスを窺うが、得点に繋げることができない。すると28分、左CKの流れからジェローム・ボアテングが右サイド深い位置から素早いクロスを入れると、チアゴ・アルカンタラが右足で合わせ1点を返した。
後半、先に動いたのはバイエルン。56分にマリオ・ゲッツェを下げて、セバスティアン・ローデを投入する。直後、ポルトのダニーロが右サイドを突破し中央へ折り返すとバイエルンのボアテングがクリア。ボールはゴールに向いあわやオウンゴールとなったが、ノイアーが好セーブでなんとか凌いだ。上手くボールが繋がらないバイエルンは65分、再び失点を許す。ロングボールに抜け出したジャクソン・マルティネスがノイアーをかわし、左足シュート。エースがチーム3点目を奪った。
ようやく終了間際に相手陣内で攻撃を仕掛けるバイエルンだったが、得点には至らず。バイエルン相手に最後まで主導権を握ったポルトが3-1で勝利を収めた。セカンドレグは21日、バイエルンの本拠地アリアンツ・アレーナで行われる。
【スコア】
ポルト 3-1 バイエルン
【得点者】
1-0 3分 リカルド・クアレスマ(ポルト)(PK)
2-0 10分 リカルド・クアレスマ(ポルト)
2-1 28分 チアゴ・アルカンタラ(バイエルン)
3-1 65分 ジャクソン・マルティネス(ポルト)