アトレティコ・マドリードとのチャンピオンズリーグ4強入りを賭けた準々決勝2ndレグを前に故障者の続出に見舞われているレアル・マドリード。戦力の大幅な低下が懸念されているチームだが、逆に故障にまつわる良いジンクスもあるという。
14日に敵地ビセンテ・カルデロンで行われた1stレグで0-0の引き分けに終わったため、22日に本拠地サンティアゴ・ベルナベウで行われる2ndレグでは、スコアレス以外の引き分けでもアウェーゴールの差により敗退となるレアル。準決勝進出のためにはとにかく勝利が必要となるが、今シーズンのアトレティコとの直接対決では3分4敗と白星がない。
そんな状況の中、出場停止のブラジル代表DFマルセロの欠場が元々決まっていたチームは、18日に行われたリーガ・エスパニョーラ第32節でウェールズ代表MFガレス・ベイルとクロアチア代表MFルカ・モドリッチが相次ぎ負傷。さらに、同試合に欠場したフランス代表FWカリム・ベンゼマも故障が明らかになり、今回の大一番ではレギュラー4選手が不在となることが確定した。
とはいえ、これら4選手のうちベイルの不在はデータ的には大きなプラス材料になるという。レアルは今シーズン、ここまでの公式戦50試合で37勝4分9敗と勝率74%を記録しているが、このうちベイルが欠場した7試合および出場が30分未満となった2試合では9連勝と勝率100%を誇っている。一方、ベイルがスタメン出場したそれ以外の41試合では28勝4分9敗と勝率68.3%に下がっている。
このデータは、対戦相手やスタジアムといったその他の条件を考慮していないため、信頼し切れる数字とは言い難い。しかし、故障者の多さを心配するレアルのサポーターにとっては、すがりたいデータであることは間違いない。今シーズン最後の“マドリードダービー”では、このジンクスが続くのか途切れるのかにも密かに注目してみたい。