ヴェンゲル監督(左)とグアルディオラ監督(右) [写真]=Getty Images
20日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)・グループステージ第3節の大一番バイエルン戦を2-0と勝利したアーセナル。
2連敗という最悪の結果でスタートした今シーズンのCLであったが、ここまで公式戦で無敗だったバイエルンに初めて土をつけ、欧州のトップクラスを相手にしても十分やれるということを証明して見せた。
バイエルンが公式戦で敗れるのは、昨シーズンのブンデスリーガ第33節のフライブルク戦以来およそ5カ月ぶりのこと(今シーズンのDFLスーパーカップは引き分け扱い)。FWロベルト・レヴァンドフスキの大暴れなどもありここまで破竹の勢いだったバイエルンだが、彼らを止めたのはアーセナルだった。
イギリスメディア『BBC 5 Live』によれば、今回のバイエルン戦の勝利によりアーセン・ヴェンゲル監督は「あること」に関して史上初の人物となったようだ。
なんでも、ジュゼップ・グアルディオラ監督が率いるバルセロナとバイエルンの両方に勝利した監督はこれまで誰もおらず、ヴェンゲル監督はその1人目になったのだという。
ここ数年リーグタイトルを獲得できておらずCLでも上位争いすらできていないとはいえ、追い込まれると強豪チームにも結果を残しているアーセナル。
実は2010-11シーズンのCLベスト16でグアルディオラ監督率いるバルセロナと対戦しており、エミレーツ・スタジアムでのファーストレグで下馬評を覆し2-1で勝利している。
この試合では前半のうちにFWダビド・ビジャに先制ゴールを許す苦しい展開だったが、FWロビン・ファン・ペルシーとMFアンドレイ・アルシャヴィンが後半に立て続けにゴールを奪い、見事逆転に成功。
結果的にアグリゲートスコア(合計スコア)で3-4と敗れベスト16で姿を消すのだが、このシーズン優勝するバルセロナがCLで黒星を喫したのはこのアーセナル戦のみであった。
ヴェンゲル監督がCLの舞台でグアルディオラ監督と対戦するのはこれが7回目のことであり、通算成績はヴェンゲル監督の2勝2分3敗。ノックアウトラウンドでは過去3度対戦しその全てで敗退しているが、それでもあの「ペップ・バルサ」と「ペップ・バイエルン」から勝ち星をあげるのは容易なことではないはずだ。
この勝利により、逆転での勝ち抜けに希望が見えてきたアーセナル。次節、アリアンツ・アレーナで行われるリターンマッチはより白熱したものになるはずだ。
(記事提供:Qoly)
By Qoly