グリエスマンの同点ゴールを喜ぶアトレティコ・マドリードの選手たち [写真]=Bongarts/Getty Images
チャンピオンズリーグ準決勝セカンドレグが3日に行われ、バイエルンとアトレティコ・マドリードが対戦した。
4月27日にマドリードで行われたファーストレグは、U-21スペイン代表MFサウール・ニゲスの得点を守り切ったアトレティコ・マドリードが1-0でバイエルンを破り、優位な立場に立った。一方、バイエルンはアリアンツ・アレナで驚異的な強さを見せており、得意のホームで逆転突破を狙う。
バイエルンは4月30日のボルシアMG戦から8名を変更。GKマヌエル・ノイアー、DFフィリップ・ラーム、ハビ・マルティネス、ジェローム・ボアテング、ダヴィド・アラバ、MFシャビ・アロンソ、アルトゥーロ・ビダル、ドゥグラス・コスタ、フランク・リベリー、トーマス・ミュラー、FWロベルト・レヴァンドフスキの11名が先発メンバーに名を連ねた。

バイエルンのスターティングイレブン [写真]=Bongarts/Getty Images
一方、アトレティコ・マドリードは4月30日のラージョ・バジェカーノ戦から7名を入れ替え、ウルグアイ代表DFディエゴ・ゴディンが最終ラインに復帰。スタメンはGKヤン・オブラク、DFフアンフラン、ゴディン、ホセ・ヒメネス、フィリペ・ルイス、MFガビ、アウグスト・フェルナンデス、コケ、サウール、FWアントワーヌ・グリエスマン、フェルナンド・トーレスの11名となった。

アトレティコ・マドリードのスターティングイレブン [写真]=Bongarts/Getty Images
試合はファーストレグと同じく、バイエルンがボールをポゼッションしながら攻めこむ。20分、ボアテングが後方から浮き玉のパスを入れると、最終ラインの裏に抜けだしたミュラーが左へ折り返しのパス。レヴァンドフスキがやや角度のない位置からシュートを放ったが、ここはGKオブラクが左足でセーブした。
スコアが動いたのは29分。バイエルンがエリア手前ぎりぎりの位置でFKを獲得する。キッカーのシャビ・アロンソが低い強烈なシュートを放つと、壁に入っていたヒメネスの足に当たり、オブラクの守るゴールを破った。これで2試合合計スコアをタイに戻した。

FKを沈めたX・アロンソ(左) [写真]=Bongarts/Getty Images
直後の33分、バイエルンが再び決定機を迎える。左CKの場面でヒメネスがJ・マルティネスをエリア内の倒してしまい、バイエルンにPKが与えられた。キッカーのミュラーはゴール左へシュートを狙ったが、これをGKオブラクが横っ飛びでセーブ。セカンドボールを詰めたX・アロンソのシュートも弾き返し、なんとかピンチを切り抜けた。

オブラクはミュラーのPKを止めるなど好守が光った [写真]=Bongarts/Getty Images
結局、前半はバイエルンがポゼッション率71パーセント、シュート数17本を記録し、1点をリードしてハーフタイムを迎えた。
2試合合計スコアで追いつかれたアトレティコ・マドリードは、後半からA・フェルナンデスを下げてヤニック・フェレイラ・カラスコを投入し、サウールを中央へ移動させた。
すると54分、アトレティコ・マドリードが得意のカウンター攻撃を見せる。前線へのロングボールをグリエスマンが頭で落とすと、ハーフウェイライン付近でボールを受けたトーレスがダイレクトで前線へスルーパス。オフサイドぎりぎりで抜けだしたグリエスマンがGKとの一対一を制し、ゴール右に突き刺した。これでアトレティコ・マドリードが2試合合計スコアで勝ち越しに成功。さらにアウェーゴールルールが適用されるため、バイエルンは2点が必要な状況に追い込まれた。

グリエスマンが一瞬の隙を突いて決定的な得点を奪った [写真]=Bongarts/Getty Images
攻めるしかないバイエルン。70分、エリア手前でパスを受けたビダルがエリア内へ浮き球のラストパスを送る。これをレヴァンドフスキがボレーで合わせたが、GKオブラクがなんとかキャッチした。
バイエルンは73分にD・コスタを下げてキングスレイ・コマンを投入。直後の74分、左サイドからバイエルンが攻めこむ。リベリー、アラバとつなぎ、アラバがエリア横からクロスボールを供給。ファーサイドのビダルがヘディングで折り返すと、レヴァンドフスキが頭で押し込み、スコアを2-1とした。

バイエルンはレヴァンドフスキのゴールで反撃に出た [写真]=Bongarts/Getty Images
アトレティコ・マドリードは82分に、先制点を挙げたグリエスマンを下げ、トーマス・パルティを投入した。すると84分、アトレティコ・マドリードは左サイドからトーレスがドリブルを仕掛ける。J・マルティネスがファウルでこれを止めると、主審はPKを指示。エリア外でのプレーに見えたため、バイエルンの選手は猛抗議したが、判定は変わらなかった。キッカーのトーレスはゴール左へシュートを狙ったが、ここはノイアーがビッグセーブ。最大のピンチをしのぎ切り、反撃のチャンスをうかがう。

ノイアーがトーレスのPKを止め、試合終盤に望みをつないだが…… [写真]=Bongarts/Getty Images
しかし、最後までバイエルンは追加点を奪うことができず。このまま試合は2-1でバイエルンが制したが、アウェーゴール差で上回ったアトレティコ・マドリードが2013-14シーズン以来2シーズンぶりに決勝進出を果たした。一方、バイエルンは3シーズン連続で準決勝敗退となった。

アトレティコ・マドリードが2季ぶりに決勝進出を果たした [写真]=Bongarts/Getty Images
勝ち上がったアトレティコ・マドリードは5月28日にイタリア・ミラノのスタディオ・ジュゼッペ・メアッツァで、マンチェスター・Cとレアル・マドリードの勝者と対戦する。
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バイエルン×アトレティコ・マドリード/チャンピオンズリーグ(映像:スカパー!)https://t.co/WKOm1wtgy3
バイエルンの猛攻をしのぎ、アウェーゴールを奪ったアトレティコが決勝進出です。 https://t.co/u2aIDxEatG— サッカーキング (@SoccerKingJP) May 4, 2016
【スコア】
バイエルン 2-1(2試合合計スコア:2-2) アトレティコ・マドリード
※アウェーゴール差により、アトレティコ・マドリードが決勝進出
【得点者】
1-0 31分 シャビ・アロンソ(バイエルン)
1-1 54分 アントワーヌ・グリエスマン(アトレティコ・マドリード)
2-1 74分 ロベルト・レヴァンドフスキ(バイエルン)
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By サッカーキング編集部
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