レアル・マドリードに所属するスペイン代表DFセルヒオ・ラモスが26日、チャンピオンズリーグ(CL)決勝を2日後に控えての会見に臨み、アトレティコ・マドリードとの大一番に向けた抱負を述べた。
同じくアトレティコ・マドリードと対戦した2シーズン前の決勝では、後半アディショナルタイムに起死回生の同点ゴールを挙げたS・ラモス。延長戦を制して4-1で逆転勝利を収めた一戦を振り返る一方で、決勝が再び“マドリード・ダービー”となったことに驚きを見せた。
「2年前の決勝は自分の人生で最も幸せな瞬間の1つだった。今回も同じカードになるとは想像し難かったけれども、だからこそ再び決勝に駒を進めた2チームは称賛されるべきだろう」
レアル・マドリードは今シーズン、コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)では規約違反により初戦で敗退し、リーガ・エスパニョーラでは2位に終わった。だがS・ラモスは、ラファエル・ベニテス監督からジネディーヌ・ジダン監督へと指揮官が交代して以降のチームの巻き返しを強調すると同時に、CL決勝に敗れて2年連続の無冠に終わったとしてもシーズンの評価は酷くならないとの見解を示した。
「今シーズンの僕達は、指揮官が交代するなど難しい時期を送ってきた。しかし、ジネディーヌ・ジダン監督が就任して以降、チームは自らのプレーでアイデンティティを取り戻した。僕達はリーガではバルセロナを最終節まで追い詰めたし、CLでは決勝まで駒を進めて来た。それゆえ、たとえ今回敗れたとしても失敗のシーズンだとは思わない」
S・ラモスはその一方で、「決勝でアトレティコ・マドリードのどの選手に欠場して欲しいか?」との質問には、正直な感想を述べている。
「僕は最高のスタメンを敷いた最高のチームと戦いたいと思っている。また、アトレティコの選手にもディエゴ・シメオネ監督の哲学にも敬意を払っている。しかし、もし彼らから誰か1人取り除けるなら(アントワーヌ・)グリエスマンを選ぶ。彼は最高の選手だからね」