[写真]=ムツ カワモリ
チャンピオンズリーグのグループステージもいよいよ最終の第6節を迎える。まだ勝ち抜けが確定していないのはBの2枠、そしてGとHの1枠ずつの計4枚となっているが、他にもFのレアル・マドリードvsドルトムントなど決勝ラウンドの抽選をにらんだ1位と2位の順位争い、そして3位に与えられるヨーロッパリーグ出場枠をめぐる競争も残されている。また順位は確定しているものの、Dのバイエルンvsアトレティコ・マドリードは優勝戦線を占う意味でも注目の一戦だ。
12月6日
■グループD
バイエルンvsアトレティコ・マドリード
すでにアトレティコ・マドリードが1位、バイエルンが2位での通過を決めているが、最終戦のビッグマッチということで注目度は俄然高まっている。昨シーズンの準決勝で対戦した両クラブ。第2節に行われた前回の対戦はホームのアトレティコ・マドリードがヤニック・フェレイラ・カラスコの前半にあげたゴールを守り切り、1-0で勝利した。
基本的にバイエルンがボールを持ち、アトレティコ・マドリードが堅守速攻で隙を狙う展開がイメージしやすいが、今回は失うものが無い状況で前回以上にオープンな試合展開になるはず。バイエルンはCL4得点のロベルト・レヴァンドフスキ、アトレティコ・マドリードはCL3得点のアントワーヌ・グリーズマンという両エースにかかる部分は大きいが、前線から中盤に優秀なフィニッシャーが揃っており、最終ラインはどちらも欧州屈指だ。
前回はバイエルンのディフェンスがクリアしかけたボールをカラスコが奪い、そのままドリブルで持ち込む形から技ありのシュートが決勝点に。これは名手マヌエル・ノイアーも防げなかった。そうした球際の勝負がそのまま命運を分ける可能性の高い試合だ。
12月7日
■グループF
レアル・マドリードvsドルトムント
すでに突破を確定させている両者だが、この試合の結果が決勝ラウンドに大きく影響する。しかも第2節に行われた前回の対戦は2-2で引き分けており、チームに勢いを付ける意味でもグループステージの締めくくりでもあるビッグマッチに勝利しておきたいところだろう。
レアル・マドリードは土曜日のクラシコで後半アディショナルタイムにセルヒオ・ラモスがゴールして引き分けた。その疲れも考え、ジネディーヌ・ジダン監督は多少メンバーを代えてくるかもしれない。FWマリアーノ・ディアスやMFマルコ・アセンシオなど気鋭の若手が多く、クラシコで途中出場だったMFカゼミーロや出番の無かったハメス・ロドリゲスにはアピールのチャンスになりそう。ただ、ここまでCLでは2得点でライバルのリオネル・メッシ(CL9得点)から大きく引き離されているクリスティアーノ・ロナウドはスタメンでの出場をアピールするかもしれない。
ドルトムントはこの試合を見据え、ブンデスリーガのボルシアMG戦ではターンオーバーを意識した布陣で戦い、しかも4-1で快勝している。前回の対戦でボール保持率59%、シュート数も19本で12本のレアル・マドリードを大きく上回ったが、勝ち切ることはできなかった。
前節のレギア・ワルシャワ戦で2得点1アシストと活躍した香川真司は足首の負傷を抱えるため出場は微妙な状態。ただ全体を見ればドイツ代表のマルコ・ロイスが復帰、トルコ代表のMFヌリ・シャヒンも復調するなど、当時より状態は上がっている。あとはウスマン・デンベレら若い選手たちがサンティアゴ・ベルナベウで浮き足立つことなく実力を発揮できるか。
By サッカーキング編集部
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