2得点を挙げたパリSGのディ・マリア [写真]=Icon Sport via Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦ファーストレグが14日に行われ、パリ・サンジェルマンとバルセロナが対戦した。
2大会ぶりの優勝を目指すバルセロナはグループCを首位で突破し、決勝トーナメントに駒を進めた。一方、グループAを2位で通過したパリ・サンジェルマンは、1994-95シーズンに記録した最高成績のベスト4越えを狙う。パリ・サンジェルマンは主将のDFチアゴ・シウヴァが負傷欠場。DFプレスネル・キンペンベとDFマルキーニョスがコンビを組む。バルセロナは戦線を離脱したDFアレイクス・ビダルに代わって、MFセルジ・ロベルトが右サイドバックを務める。また、負傷明けのMFアンドレス・イニエスタが先発した他、FWリオネル・メッシ、FWルイス・スアレス、FWネイマールの“MSN”は揃ってスタメンに名を連ねた。
開始早々の4分、パリ・サンジェルマンがカウンターからチャンスを作る。アンヘル・ディ・マリアから浮き球のパスを受けたブレーズ・マテュイディがGKと一対一になりかけたが、GKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンがタイミングのいい飛び出しでかろうじて防いだ。さらに6分、右サイドのディ・マリアが左足でクロスを入れると、ファーサイドのエディンソン・カバーニがワントラップから右足シュートを放ったが、ここはDFにブロックされてしまった。
続く11分にはアドリアン・ラビオからスルーパスを受けたマテュイディが決定機を迎えたが、ここもGKテア・シュテーゲンがかろうじて防いだ。
すると18分、サミュエル・ユムティティがエリア手前右でユリアン・ドラクスラーを倒してしまい、パリ・サンジェルマンがFKを獲得する。これをキッカーのディ・マリアが左足で直接沈め、ホームのパリ・サンジェルマンが先制に成功した。ディ・マリアにとってこの日は29歳の誕生日で、記念すべきバースデーゴールとなった。
ここまでなかなかチャンスを作れないでいたバルセロナ。28分、左サイドを突破したネイマールが右サイドのスペースへパスを送る。走り込んだアンドレ・ゴメスがGKと一対一となったが、GKケヴィン・トラップが好セーブでピンチをしのいだ。
リズムを作れないバルセロナに対し、パリ・サンジェルマンが猛攻を仕掛ける。40分、ラビオが高い位置でメッシからボールを奪うと、ドラクスラー、マルコ・ヴェラッティとパスをつなぐ。ヴェラッティがDFを引きつけてエリア右にスルーパスを送ると、ドラクスラーがゴール左下にシュートを沈め、貴重な追加点を奪った。このまま2-0でパリ・サンジェルマンがリードしてハーフタイムを迎える。
後半もパリ・サンジェルマンの攻勢が続く。55分、再びカウンターで攻め込むと、レイヴァン・クルザワからパスを受けたディ・マリアがエリア手前右で相手DFをかわし、左足を振り抜く。カーブがかかったボールがゴール左上隅に決まり、決定的な3点目が決まった。
窮地に追い込まれたバルセロナは58分、A・ゴメスを下げて負傷明けのラフィーニャを投入。一方、パリ・サンジェルマンは61分にディ・マリアを下げてルーカス・モウラをピッチに送り込むと、69分にはヴェラッティが負傷交代となり、代わってクリストファー・エンクンクが投入された。
完全にコントロールを失うバルセロナに対し、パリ・サンジェルマンがとどめを刺す。72分、右サイドでトーマス・ムニエがボールを奪うと、そのままドリブルでエリア手前まで持ち込む。エリア内にスルーパスを送ると、カバーニがゴール右下にシュートを蹴り込み、リードを4点に広げた。ディ・マリアと同じくカバーニもこの日は30歳の誕生日。2大エースがバースデーゴールを決める格好になった。
なんとか1点を返したいバルセロナ。84分、途中出場のイヴァン・ラキティッチが蹴った右CKを、ファーサイドのジェラール・ピケが頭で折り返す。ユムティティがヘディングシュートで合わせたが、ここは左ポストを直撃。あと一歩で得点につながらない。このままパリ・サンジェルマンが4-0でバルセロナに完勝し、ベスト8進出に大きく近づいた。
セカンドレグは3月8日にバルセロナのホーム・カンプノウで行われる。
【スコア】
パリ・サンジェルマン 4-0 バルセロナ
【得点者】
1-0 18分 アンヘル・ディ・マリア(パリ・サンジェルマン)
2-0 40分 ユリアン・ドラクスラー(パリ・サンジェルマン)
3-0 55分 アンヘル・ディ・マリア(パリ・サンジェルマン)
4-0 72分 エディンソン・カバーニ(パリ・サンジェルマン)
By サッカーキング編集部
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