19日に行なわれたUEFAチャンピオンズリーグ グループステージ第3節、バルセロナvsオリンピアコスについて、かつてバルセロナに指導者留学をし、同クラブのソシオにもなっている羽中田昌氏(東京23FC監督)が戦術を解説した。
オリンピアコスは「4-1-4-1」の陣形でブロックを作って守る戦術を採用。対してバルセロナは「4-3-3という人もいますが、僕は今シーズンのバルサは4-4-2だと思います」(羽中田氏)という陣形でスタートした。
バルセロナの攻撃戦術については、「左右のワイドの選手がタッチライン際にポジションを取り、幅を取った中で相手のブロックを揺さぶり、ギャップを作りながら攻略していこうとしていました」と分析。
18分には相手のオウンゴールでバルセロナが先制するが、羽中田氏はこのシーンについて「バルサのすごいところがいくつか出ている」とコメントし、その「すごさ」を次のように解説した。
「(オリンピアコスに)一回攻めさせておいて、(ボールを奪ったらすぐに)裏を狙う。その後、右サイドバックのセルジ・ロベルトが、セカンドボールを予測するんです。それを拾って、もう一度攻め直す。予測のプレーが、引いた相手を崩すプレーの中に入っているんですね。その後、右サイドの(ジェラール)デウロフェウが、一度中に入ってから裏を取り、そこからクロスを上げる。オフサイドにならないような動きをしていますし、ピッチの幅を使う時も目いっぱい開くだけではなく、必要に応じてよりゴールに近づくための幅を取ってクロスに持って行く。それが相手のバランスを崩すことにつながりました」
また羽中田氏は守備戦術についても、「人数をかけて分厚い攻撃をしながら、ボールを奪われた後は素早いトランジションで切り替えて守備に入るんですね。ここ(敵陣内)でファウルをせずにサイドに追い込んでいき、マイボールにする。このやり方が効いていました」と話した一方で、「攻撃も守備もバルサが完璧。あのままいけば、2点目、3点目を取っていくのも時間の問題だった」と語ったように、前半終了間際にジェラール・ピケが退場となり、戦い方を変える必要に迫られた。
「10人になったバルサは、4バックの前に3人置き、4-3-2の形で守るわけですね。4-4-2の時は高い位置でボールを奪うことができていたんですが、高い位置から行って抜かれると、後ろが手薄になって危ないということで、引いて守る形にせざるを得なくなった。それに対してオリンピアコスは、高い位置でボールを奪ってショートカウンターを仕掛けるのかと思ったんですが、逆に前半と同じように低い位置でブロックを作り、人数をかけてバルサの中盤3枚の両脇のスペースをうまく突きながら一つずつブロックを超えようとしていました」
羽中田氏の見解では「それによってバルサはだんだん追い込まれていった」としたが、「その後に(リオネル)メッシのFKがバルサを生き返らせた」、「メッシがいることの強み」と続け、圧倒的な“個”の大エースが勝利に導いたとコメントしている。
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By サッカーキング編集部
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