23日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)・グループステージ第5節で、ロシア代表GKイゴール・アキンフェエフがある記録をストップさせた。イギリスメディア『イブニング・スタンダード』が報じている。
かつては日本代表MF本田圭佑のチームメイトとしても知られたアキンフェエフは、2003年のトップチーム昇格以来CSKAモスクワ一筋のキャリアを送ってきた。ロシア代表としても通算103試合に出場しており、同国トップクラスのGKとして活躍を続けている。
しかし、CLの舞台では2006年11月1日のアーセナル戦以来43試合連続で失点を喫し、実に11年間にわたって完封を経験できていなかった。CL史上最長となる不名誉な記録は今シーズンも継続しており、アキンフェエフはこれまでの4試合すべてに出場し、いずれのゲームでも失点していた。
そんな中で行われたベンフィカとの一戦で、チームは2-0の勝利を収めた。自身も相手のFKをセーブする活躍を見せたアキンフェエフは、この試合で11年ぶりとなるCLでのクリーンシートをついに達成してみせた。
これによって、CSKAモスクワは2位のバーゼルと勝ち点で並んだまま最終節を迎えることに。アキンフェエフにとって久々の完封は、グループリーグ突破に向けても大きな価値のあるものとなった。
ベスト16進出をかけた大一番で、CSKAモスクワは敵地オールド・トラフォードに乗り込んでマンチェスター・Uと相まみえることになる。長年にわたった屈辱的な記録をついに止めてみせたロシア代表の守護神は、欧州屈指の名門を相手に2試合連続となる好プレーを披露できるだろうか。