セビージャ戦の後半を悔やむクロップ監督「サッカーをしなかった」

クロップ

セビージャ戦の後半に関する課題を口にしたクロップ監督 [写真]=Getty Images

 リヴァプールのユルゲン・クロップ監督が、チャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第5節セビージャ戦を振り返った。イギリスメディア『ガーディアン』が報じている。

 リヴァプールは3点のリードを奪って前半を終えたが、後半に3失点を喫したことでゲームは引き分けに終わっている。クロップ監督は試合後に「負けたような気分だよ」と語り、試合展開について次のように話した。

「このゲームを説明するのは簡単だ。ファンタスティックな前半を過ごしたが、我々はミスを犯した。後半はサッカーをしなかったんだ。ゲームをコントロールしようとするのは普通のことだが、我々のようなチームはそのためにボールを保持しなければならないんだ」

「我々は受動的になってしまい、セビージャの最初のゴールで雰囲気が変わったことは明らかだった。彼らにとっては大きな後押しだっただろう。2点目を取られてからはオープンな試合展開となったが、カウンターから得点を奪えなかった。我々は彼らのためにドアを開けっ放しにしており、閉まっていなかった。だから、彼らは最後の最後に得点できた。これがこの試合のストーリーだよ」

 また、クロップ監督は選手たちの精神面に問題があったのではないか、という疑問を否定したうえで、終盤に3得点を決めて古巣ドルトムントを大逆転で下した、2016年4月に行われたヨーロッパリーグ準々決勝セカンドレグを例に出して選手を擁護した。

「いや、そうではない。我々は既に素晴らしいメンタリティを示しているよ。ドルトムント戦はそれが表れた明白なケースだし、選手たちは多くの試合で精神面の強さを示してきた。確かに今夜は完璧ではなかったが、チームにとって普遍的な問題ではない。たまたまさ。こういった雰囲気の試合で、我々はより多くの経験をする必要がある」

「我々はもっとうまくやれたか?100%その通りだ。メンタリティの問題か?100%違うよ。これは判断ミスだったんだ。サッカーでは最後の笛が鳴るまでは全てが可能だ。私は、かつてそれを思い知らされたこともある」

 最後に「これが我々のビジネスであって、我々の人生だ。これからすぐにチェルシー戦の準備を始めないといけないね」と語り、前を向いたクロップ監督。チームは闘将の言葉通りに気持ちを切り替え、強敵との一戦に臨むことができるだろうか。

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