欧州サッカー連盟(UEFA)のアレクサンデル・チェフェリン会長は、来シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)でビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)システムを導入しない考えを明かした。イギリスメディア『BBC』が伝えている。
VARはすでにブンデスリーガやセリエAなどのリーグで導入済み。ゴールシーンや退場にまつわるシーンなど、試合結果に影響する場面の判定に使用されるが、誤審を減らせるとの一方で、試合結果を“操作”したという疑惑が浮上するなど、まだ課題が多いのも現実だ。
チェフェリン会長は現時点では導入するには早すぎると考えているようで、現場に混乱を招いてしまうとの懸念を示した。
「ファンはVARのスクリーンを見ていても、それがどのように判定に影響しているのかを理解していないのが現実。いいシステムだとは思うが、急ぐべきものではない。来シーズンのCLでは導入しないつもりだ」
VARシステムに関しては、25日に行われたプレミアリーグ第25節のマンチェスター・Uとチェルシーの一戦でも、85分にチェルシーのスペイン代表FWアルバロ・モラタがゴールネットを揺らしたシーンがオフサイドと判定されてノーゴールとなったため、チェルシーのアントニオ・コンテ監督がVARの導入を求めるなど、様々な議論が交わされている。