番組レギュラー解説委員を務める岩政大樹(東京ユナイテッドFC)と、この日のスタジオゲストだった鈴木隆行氏、下村東美氏が、7日にキックオフを迎えるUEFAチャンピオンズリーグのラウンド16セカンドレグ、トッテナム対ユヴェントス戦の展望を語った。
ファーストレグはユヴェントスがゴンサロ・イグアインの2得点でリードしたが、トッテナムはハリー・ケインとクリスティアン・エリクセンがゴールを奪い、2-2の引き分けに終わった。
結果について、岩政は「どちらが勝ってもおかしくない試合だったので、そんなに驚きではない」とコメント。下村氏は「トッテナムは2点先制されてもファイティングポーズを取り続けました。しっかり相手にプレッシャーを掛けて、自分たちでビハインドの展開を変えようとしました。そのプレーが同点という結果を生んだと思います」と振り返った。
ファーストレグの結果は2-2だったが、トッテナムがアウェイゴールを奪っているため、ユヴェントスは1-0以上の勝利が必要になる。そのセカンドレグについて、岩政は「ここからが本当の勝負。ユヴェントスとしては1-0でいいので、最初からあまりオープンな打ち合いはしないのではないかと思います」と分析。下村氏は、ユヴェントスの攻守のバランスがカギを握るのではないかと語った。
「一つの布石として、ファーストレグでユヴェントスが2点リードした後、システムを4-3-3から4-4-2にしたんですね。しっかり守ってから攻撃するという布陣だったんですが、守備への意識が強くなりすぎて、トッテナムにボールを動かされるようになってしまった。守備を考えすぎて攻撃に行けない時間帯があったんです。次はアウェイゲームなので守備も大事ですけど、それが強すぎると前に出ていけなくなるので、前から行くのか、相手を引き込むのかのバランスがポイントになると思います」
この試合のキーマンとして、岩政はユヴェントスのパウロ・ディバラ、トッテナムではムサ・デンベレの名前を挙げた。
「ディバラはケガから復帰して以来、途中出場が続いています。彼を入れるまでは少しクローズな展開、0-0でもいいので試合を進ませていって、残り15分から20分ぐらいで彼を入れて勝負に出るというのが描きやすいシナリオでしょうね。チームメートもそれで頭がそろうと思うので、彼がどんな活躍ができるかが一つの注目です。トッテナムはデンベレが前回、ボランチの位置からかなりボールを供給し、前に運ぶこともできていました。デンベレが中央突破を図って、ユヴェントスが振り回されていました。セカンドレグでは彼のところをユヴェントスが潰しにくると思います。それに対してトッテナムがやり方を変えてくるかどうかがポイントになるでしょうね」
鈴木氏は元FWらしくイグアイン、ケインという両チームのエースストライカーを注目選手に挙げた。ファーストレグの両選手のゴールシーンについて「正直、(自分とは)レベルが違う。あんなゴール決めたことない」と苦笑しつつ、ケインについてはこのように語った。
「ケインって今、ヨーロッパで3本の指に入るぐらいのFWです。日本では知らない人もいるかもしれないですけど、注目してほしいですね。あの得点能力は一見の価値があります」
3月9日(金)21時から放送の『スカサカ!ライブ』では、JリーグYBCルヴァンカップ第1節のハイライトやJ1第3節川崎フロンターレ対ガンバ大阪のプレビュー、UEFAチャンピオンズリーグラウンド16セカンドレグのレビューなどを放送する予定となっている。
By サッカーキング編集部
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