CL準決勝2ndレグでハメス・ロドリゲスとサディオ・マネが脅威のパフォーマンスを披露した [写真]=Getty Images
5月5日、日本テレビは「サッカーアース」を放送。1日、2日に準決勝2ndレグが行われたチャンピオンズリーグ(CL)を特集した。
史上初の3連覇か、13年ぶりの栄冠か――。ついに、今シーズンの欧州最強を懸けた戦いがクライマックスを迎える。
1stレグを2-1で勝利したレアル・マドリードは、77,459人が詰めかけたホーム、サンティアゴ・ベルナベウにバイエルン・ミュンヘンを迎えた。試合は3分、ジョシュア・キミッヒの2試合連続ゴールでバイエルンが先制。開始早々に2戦合計スコアをタイに戻す。対するレアルは11分、カリム・ベンゼマのゴールで同点に追いつくと、後半キックオフ直後には相手のミスから、ベンゼマがこの日2点目を挙げる。再びビハインドを背負ったバイエルンだったが、ハメス・ロドリゲスが右足を振り抜き、同点ゴールを奪う。その後、勝ち越し点を目指し猛攻を仕掛けたバイエルンだったが、試合は2-2で終了。2戦合計4-3でレアル・マドリードが3シーズン連続の決勝進出を決めた。
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準決勝2ndレグもう1試合は、ローマがホームにリヴァプールを迎えた。1stレグは5-2でリヴァプールが勝利。逆転するには3点差以上の勝利が必須となるローマは立ち上がりから攻勢を仕掛ける。一方のリヴァプールは得意のカウンターで応戦。すると、相手のパスミスからチャンスを迎える。ロベルト・フィルミーノの縦パスに抜け出したサディオ・マネが、GKとの一対一を制し先制点をマークする。一方、ローマは4点を奪取するも、試合は4-2でタイムアップ。2戦合計7-6の大乱戦を制し、リヴァプールが11シーズンぶりの決勝進出を果たした。
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[写真]=Getty Images
西野ジャパンに立ちはだかる“脅威”の2人
決勝進出は叶わなかったが、バイエルンの強さは際立っていた。欧州王者のレアルを相手にポゼッションは6割を占め、22本ものシュートを放った。そして、その中心でタクトを振るったのがハメス・ロドリゲスだった。効果的な縦パスを供給し、自らもエリア内に侵入してゴールを狙い、相手DF陣の脅威となり続けた。
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CL準決勝2ndレグ、ハメス・ロドリゲスは自らのシュートのこぼれ球に反応すると、右足で流し込んで同点弾を決めた[写真]=Getty Images
サッカーアースで解説を務める都並敏史氏は、ハメスの同点ゴールから、その好調ぶりが伺えるという。
「このシーンは脅威を感じました。こぼれ球に対する足の運びと体の回転が速い。ハンドを主張しながら止まらずにボールに向かって、回転をかけられるのは、体が軽くて調子が良い証拠です。これはワールドカップに向けて怖いですね」
クロスに合わせた自らのシュートのこぼれ球に素早く反応すると、角度がないところから利き足とは逆の右足でゴールに突き刺した。今季はレンタルでバイエルンに加入したが、リーグ6連覇への貢献度や、CLでの活躍が評価され、バイエルンが買い取りオプションを行使することを決断したと報じられた。
もう1人無視できない選手がリヴァプールのマネだ。ローマとの2ndレグで先制点を挙げ、決勝トーナメント6試合で6ゴールをマークしている、都並氏はマネの特徴についてローマ戦の先制点を引き合いに、スピードと駆け引きの上手さを挙げた。
「驚くべきは圧倒的なスピードですね。シュートポジションまで駆け上がる速さ。相手サイドバックが全く追いつけないままシュートポジションまでボールを運んでしまう。あとはシュートを打つ直前まで顔を上げている。目線を上にしてボールも跳ねているからGKに『上に打ってくるぞ』と思わせながら下を抜いた。この辺は非常に細かい駆け引きを持っていますね」
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マネ、サラー、フィルミーノの強力3トップはCLで29得点を挙げている [写真]=Getty Images
モハメド・サラー、ロベルト・フィルミーノと形成する快足3トップは、ユルゲン・クロップ監督が理想とする“縦に速いサッカー”を体現する。その破壊力は留まるところを知らず、ついにチームはCL決勝に進出。3人で計29得点を記録してきた。(マネ9得点、サラー10得点、フィルミーノ10得点)
欧州トップレベルで躍動する“脅威”が、日本代表の前に立ちはだかろうとしている。コロンビア代表のハメス、セネガル代表のマネ、いずれも6月に開幕する2018FIFAワールドカップ ロシアで、日本代表と対戦する各国の代表選手だ。日本代表が決勝トーナメントに進出するためには、西野朗監督がどのような策を講じるかが、鍵となりそうだ。
なお、次回のサッカーアースは5月12日26時25分から「アジアチャンピオンズリーグ特集」を放送予定となっている。
By サッカーキング編集部
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