レアル・マドリードの3連覇で幕を閉じたCLで2つの事実が明らかに [写真]=Getty Images
5月27日、日本テレビは「サッカーアース」を放送。26日に決勝戦が行われたチャンピオンズリーグ(CL)を特集した。
史上初の3連覇を手繰り寄せたのは、サッカー史に残るスーパーゴールだった。今シーズンのCL決勝は大会2連覇中の王者、レアル・マドリード(スペイン)と13年ぶりの優勝を目指すリヴァプール(イングランド)の顔合わせとなった。
試合は前半をスコアレスで折り返すと、51分、リヴァプールのGKロリス・カリウスにカリウスのミスからレアルが先制。対するリヴァプールはセットプレーからセネガル代表FWサディオ・マネが押し込み同点に追いつく。
迎えた64分、その時は訪れる。左サイドからマルセロが右足でクロスを送ると、途中出場のガレス・ベイルがオーバーヘッドで合わせる。ボールはそのままゴールに吸い込まれ、レアルが勝ち越しに成功した。一見すると、個人技から生まれたスーパーゴールだが、番組の解説を務める都並敏史氏は、ゴールに至るまでに2つの緻密なプレーがあったと解説する。
「ベイルのキックはもちろん素晴らしいんですけど、その前の2人の動きに注目しました。まずは、マルセロ。ボールを受けてから『縦に行くよ』という動きを見せて、(ディフェンスしていた)マネが少し下がりましたよね。それで右足でクロスを上げるためのスペースが空いた。これで正確なクロスを上げることができた。そして今後はBBCの動きにも注目してほしいです。クロスが来る前、ベンゼマ、ベイル、ロナウドが並んでいる。これならディフェンスしやすいんですけど、そこからベンゼマとロナウドが前に出てクロスする動きを見せる。これにリヴァプールDFが釣られているんです。それで、ベイルが1人フリーになっているんです。DFの対応が一瞬遅れたからこそ、このスーパーシュートを打つことができました。細かい作業があるからこそ生まれたビューティフルゴールです」
この得点を皮切りに、さらなる攻勢に出たレアルは83分、右サイドでパスを受けたベイルが少し距離のあるエリア前から左足を一閃。無回転のシュートは、正面で対応したGKカリウスの手も弾いてゴールに突き刺さり、レアルが大きな追加点を挙げた。この1点で勝負あり。レアルが史上初のCL3連覇を達成した。
改めて思い知らされたセネガル代表エースの脅威
都並氏は日本代表がロシアW杯で相対するセネガル代表のエースについても言及。同点ゴールのシーンを例に挙げると、その実力に舌を巻いた。
負傷退場したモハメド・サラーなき攻撃陣を牽引した。マネは他を圧倒するスプリント力を武器に、レアルDF陣を翻弄。同点ゴールに加え、ポストを叩くシュートを放つなど、90分間危険な存在であり続けた。大会を通じて見ても、その実力を遺憾なく発揮。ロベルト・フィルミーノ、サラーと形成する快足3トップは揃って10得点を記録し、「リヴァプール史上最強3トップ」とまで称された。
都並氏は「マネは瞬発力。一気にキュッと動き出すんですよ。これは日本代表は要注意ですね。止まらないよ、この人!」と、マネが日本代表にとって大きな脅威であることを改めて強調した。
21日から国内キャンプをスタートした日本代表は30日、キリンチャレンジカップ2018(対ガーナ代表)に挑む。翌31日にはロシアW杯本戦メンバー23名が発表され、6月19日にグループステージ初戦、コロンビア戦を迎える。続く第2戦でセネガル、第3戦でポーランドと対戦する。
なお、次回のサッカーアースは6月2日25時30分から「2018FIFAワールドカップロシア開幕直前! 総力特集」を放送予定となっている。
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By サッカーキング編集部
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