いよいよCL開幕…UEFAクラブランキングから見る“死のグループ”はどこだ？

　いよいよ18日から、2018－19シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ（CL）・グループステージがスタートする。そこで今回は、UEFAクラブランキングを元に各グループの平均順位を算出。数字から見る“死のグループ”を導き出した。

　UEFAクラブランキングとは、UEFAが主催する大会での結果をもとに、過去5シーズン分の成績を考慮して算出される。つまり、欧州カップ戦における実力を最も忠実に反映したランキングだと言える。

　以下が、各グループの平均順位を高い順に並べたものだ。括弧内は「UEFAランキング／昨シーズンのリーグ戦成績」である。

▼グループA…18.5
アトレティコ・マドリード（4位／スペイン2位）
ドルトムント（12位／ドイツ4位）
モナコ（18位／フランス2位）
クラブ・ブルッヘ（40位／ベルギー王者）

▼グループG…23.25
レアル・マドリード（1位／スペイン3位）
ローマ（13位／イタリア3位）
CSKAモスクワ（31位／ロシア2位）
ヴィクトリア・プルゼニ（48位／チェコ王者）

▼グループC…29.5
パリ・サンジェルマン（7位／フランス王者）
ナポリ（15位／イタリア2位）
リヴァプール（14位／イングランド4位）
ツルヴェナ・ズヴェズダ（82位／セルビア王者）

▼グループB…31.5
バルセロナ（3位／スペイン王者）
トッテナム（21位／イングランド3位）
PSV（39位／オランダ王者）
インテル（63位／イタリア4位）

▼グループE…33.25
バイエルン（2位／ドイツ王者）
ベンフィカ（22位／ポルトガル2位）
アヤックス（29位／オランダ2位）
AEKアテネ（80位／ギリシャ王者）

▼グループH…35.25
ユヴェントス（5位／イタリア王者）
マンチェスター・U（16位／イングランド2位）
バレンシア（69位／スペイン4位）
ヤング・ボーイズ（51位／スイス王者）

▼グループF…36.5
マンチェスター・C（8位／イングランド王者）
シャフタール（10位／ウクライナ王者）
リヨン（28位／フランス3位）
ホッフェンハイム（100位／ドイツ3位）

▼グループD…37.75
ロコモティフ・モスクワ（47位／ロシア王者）
ポルト（11位／ポルトガル王者）
シャルケ（26位／ドイツ2位）
ガラタサライ（67位／トルコ王者）

　平均値を算出した結果、“死のグループ”に該当したのはグループAだった（平均順位18.5）。昨シーズン、国内リーグを制したのはクラブ・ブルッヘ（40位）のみだが、ヨーロッパリーグ王者のアトレティコ・マドリード（4位）をはじめ、ドルトムント（12位）、モナコ（18位）と近年、欧州を舞台に好成績を収めているクラブが居並んだことで、平均順位は8グループ中トップ。実力伯仲のグループとなっている。

　グループAに続く平均順位を叩き出したのは、史上初の4連覇を狙うレアル・マドリード（1位）が入ったグループG（平均順位23.25）。現王者の圧倒的優位は動かないが、昨シーズンのCLでベスト4進出を果たしたローマ（13位）など、難敵揃いのグループとなった。

　上記に続くのが、抽選会後に各メディアで“死の組”と報じられた2グループだ。グループC（平均順位29.5）では、昨シーズンのファイナリストであるリヴァプール（14位）に加えて、フランス王者のパリ・サンジェルマン（7位）とナポリ（15位）が同居。グループB（平均順位31.5）では、スペイン王者のバルセロナ（3位）を筆頭に、トッテナム（21位）、PSV（39位）、インテル（63位）と、いずれも歴史と伝統を誇るクラブが、決勝トーナメント進出の“2枠”をかけて激しいバトルを繰り広げるだろう。

　もちろん、シーズンごとに選手が入れ替わるため、この数値だけで各グループの厳しさを完全に推し量ることはできない。それでも、それぞれのグループを論じる時には、一つの指標になるかもしれない。

（記事／Footmedia）