ブリントとフェルトマンの同時退場をロッキ主審に抗議するアヤックスの面々 [写真]=Getty Images
アヤックスは、昨年11月5日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)・グループステージ第4節チェルシー戦で不利益を被った判定について、補償を要求しないようだ。11日、イタリアメディア『Football Italia』がオランダ紙『De Telegraaf』を引用して報じた。
同試合はアヤックスが4-2でリードしていた68分、デイリー・ブリント(アヤックス)がタミー・アブラハム(チェルシー)に対してタックルを仕掛けると、ジャンルカ・ロッキ主審はアドバンテージを取ってプレーを続行させる。そのこぼれ球を拾ったカラム・ハドソン・オドイ(チェルシー)が放ったシュートは、エリア内でジョエル・フェルトマン(アヤックス)の手に当たって、チェルシーがPKを獲得。すでにイエローカードをもらっていたブリントとフェルトマンには、同場面で揃って2枚目のイエローカードが提示された。
一気に2選手が退場したアヤックスは同PKで点差を縮められると、3分後に追いつかれ、試合は結局4-4で終了。勝ち点「2」を失ったアヤックスは、最終節で逆転されてCLから敗退。1位、2位とは勝ち点差「1」の3位に転落し、ヨーロッパリーグの決勝トーナメントへと回ることになった。
UEFA(欧州サッカー連盟)は先日行われた定例ミーティング内で、同場面の判定を審議していた。ブリントへのイエローカードは満場一致で支持された一方で、ロッキ主審はアドバンテージを取らずにその場でプレーを止めるべきだったと参加者全員が主張し、また一部はフェルトマンのハンドはイエローカードに相当しないとも主張。フェルトマンへのレッドカードは「誤審だった」という結論に至っていた。
CLからの敗退で賞金1200万ユーロ(約14億円)の獲得を逃したアヤックスは、UEFAに対して同額の補償を求める可能性があると言われていた。しかし、同クラブのエドウィン・ファン・デル・サールCEOは、「UEFAに対して法的措置を取るのは、無駄なことだし希望もない」と語り、泣き寝入りすることを認めた。
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By サッカーキング編集部
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