レアルはS・ラモスのゴールで先制したが…… [写真]=Getty Images
2015-16シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)決勝戦で笛を吹いた審判のマーク・クラッテンバーグ氏が、自らの誤審を認めた。14日に、スペインのラジオ局『カデナ・セール』が報じている。
レアル・マドリードとアトレティコ・マドリードが顔を合わせ、“同国対決”としても注目を集めた2015-16シーズンのCL決勝戦は、15分にセルヒオ・ラモスが先制点を決めてレアルが先制。一方、アトレティコも79分にヤニック・フェレイラ・カラスコが同点弾を挙げ、試合は延長戦へと突入した。しかし、延長では互いに決定機を作れず、勝負の行方はPK戦に委ねられた。そのPK戦では、レアルが5人全員キックを成功させてアトレティコを下し、2年ぶり11回目のCL優勝を達成している。
だが、この試合で主審を務めたクラッテンバーグ氏は4年の時を経て、自身がミスを犯したことを明かした。
「あの決勝戦では、前半にレアルが1-0でアトレティコをリードした。でも、ゴールを決めた時、S・ラモスはほんの少しだけオフサイドにかかっていたんだ。我々審判団は、ハーフタイムにそれを確認した。瞬時に判定するには非常に難しい場面だったが、私もアシスタント・レフェリーもそれを見逃してしまった」
その後、後半立ち上がりにアトレティコが決定機を迎える。フェルナンド・トーレスがペペ(現ポルト所属)に倒され、アトレティコにPKが与えられたのだ。しかし、クラッテンバーグ氏はこのPKが「帳尻合わせ」であったことを認めている。
「ペペとトーレスが交錯した後、私は笛を吹いた。ペペは完璧な英語で『ペナルティはおかしいだろ!』と言ってきたから『そもそも先制点は入るべきじゃなかった』と言ったら、彼は黙っていたよ」
結局、キッカーのアントワーヌ・グリーズマン(現バルセロナ所属)がPKを失敗したことで、アトレティコが判定の恩恵を受けることはなかった。だが、クラッテンバーグ氏と判定に不満を感じたペペの“やり合い”は、試合を通して続くことになる。
「あの試合のペペは、ピッチを転げまわって演技をしていた。アトレティコの選手を退場にできないかと試していたようだね。本当に信用できない選手だった」
クラッテンバーグ氏は、元レアルDFを厳しく断罪した。判定についての議論はサッカーには付き物だが、いずれにしても、クラッテンバーグ氏がCL決勝の舞台でナーバスになっていたことだけはたしかなようだ。
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By サッカーキング編集部
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