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欧州屈指の名門対決…インテル対リヴァプールについて知っておきたい7つのこと

2022.02.16

 16日に行われるチャンピオンズリーグ(CL)・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)ファーストレグでは、インテルリヴァプールが対戦する。

 インテルはグループDを3勝1分2敗という成績で、レアル・マドリードに次ぐ2位で通過。一方のリヴァプールはミラン、アトレティコ・マドリード、ポルトと同居した“死の組”グループBを全勝で突破し、CLグループステージ6連勝という史上7クラブ目の快挙を達成した。

 今夜の対戦に先立ち、ここでは、欧州サッカー連盟(UEFA)の公式サイト『UEFA.com』の情報を中心に、7つのトピックを紹介する。
 

■5度目の対戦

ハビエル・サネッティ、スティーヴン・ジェラード

前回対戦は2008年 [写真]=Getty Images

 今シーズンのCLラウンド16で欧州大会を制したことがあるクラブ同士の対決は、ベンフィカ対アヤックスと、このインテルリヴァプールの2カードだけ。ただ、長年欧州の舞台で戦ってきた両クラブではあるが、対戦するのはこれが5度目となる。直近の対戦は2007-08シーズンのラウンド16で、そのときはリヴァプールがホームでのファーストレグを2-0、セカンドレグを1-0で制し、ベスト8に進出した。

 インテルが最後に勝利したのは50年以上も前のこと。1964-65シーズンのチャンピオンズカップ準決勝では、リヴァプールがホームでのファーストレグを3-1で勝利。それでも、インテルはセカンドレグで3-0で大逆転を収めると、そのままベンフィカとの決勝も制してチャンピオンズカップ連覇を達成した。

■近年の欧州では対照的

 名門対決であることは間違いないが、近年の成績ではリヴァプールに分がある。これが5年連続のラウンド16進出となるリヴァプールに対し、インテルは10年ぶり。リヴァプールは過去ラウンド16を9回戦い、敗退したのは2005-06と2019-20の2回だけだ。どちらも前年優勝チームとして出場した大会だった。

 一方、インテルはラウンド16で4勝4敗。決勝トーナメントに進出した直近6大会中、4大会においてラウンド16で姿を消している。インテルが最後にCL準々決勝に進出を果たしたのは2010-11シーズンで、そのときはラウンド16でバイエルンを下している。

■直近の成績も若干の差

[写真]=Getty Images

 12月中旬からセリエAで首位を守ってきたインテルだったが、5日に行われたセリエA第24節のミランとの“ミラノ・ダービー”を1-2で落とすと、第25節のナポリ戦を1-1で引き分け、1試合未消化ではあるものの首位陥落。その間に行われたコッパ・イタリア準々決勝ではローマに勝利しているが、若干、嫌な流れであることは否めない。

 一方のリヴァプールは12月後半から1月頭にかけてリーグ戦3試合で勝ちがない時期もあったが、そこから4連勝。リーグカップとFAカップを含めると公式戦6連勝と、絶好調でこの試合に臨む。

■万全のリヴァプールと核が出場停止のインテル

ジョーダン・ヘンダーソン、アレッサンドロ・バストーニ

ミラノ入りしたヘンダーソン(左)、15日の練習に参加したバストーニ(右) [写真]=Liverpool FC via Getty Images、Inter via Getty Images

 リヴァプールはレギュラーに負傷者がおらず、ユルゲン・クロップ監督も「間違いなく良い状況」だと認めている。直近のプレミアリーグ第25節バーンリー戦でひざを負傷して途中交代したキャプテンのMFジョーダン・ヘンダーソンもすでに練習に復帰。「大事なのは誰がプレーするかではなく、どのようなプレーをするか」だと気を引き締めたクロップ監督だが、慢性的な負傷者に悩まされてきたリヴァプールにとって、多くの選択肢があるのは歓迎すべきことだろう。

 インテルでは今シーズンここまでほとんどの試合に出場してきたMFニコロ・バレッラが、グループステージ第6節レアル・マドリード戦で受けた退場処分のため出場停止となる。代役を務めるのが誰であれ、バレッラの不在が痛手であることは間違いない。ただし、8日のコッパ・イタリア準々決勝ローマ戦で右足首をねん挫したアレッサンドロ・バストーニは、予想以上の回復を見せ、トレーニングに復帰。チームシートに名を連ねるのは、どんなメンバーになるのだろうか。

■似た者同士の監督?

シモーネ・インザーギ、ユルゲン・クロップ

インテルのインザーギ監督(左)とリヴァプールのクロップ監督(右) [写真]=Getty Images

 今年の夏にアントニオ・コンテの後任としてインテルの監督に就任したシモーネ・インザーギ監督に対し、リヴァプールを率いて7年目の突入したクロップ監督。年齢も9歳ほど差があり、戦術面でも3-5-2を好むインザーギに対し、クロップは4-3-3をベースにするなど、一見、共通点はない2人に見える。だが、両監督のもとでプレーしたラツィオのFWチーロ・インモービレ(元ドルトムント)は「クロップとインザーギは通じるところがあるよ。手段こそやや異なるが、モチベーターとしてのスキルは非常に似ているんだ」と明かしている。

 この試合に向けた会見でインザーギが「クロップは素晴らしい監督だ」と話すと、クロップも「インテルはトップクラスのチーム。トップクラスの選手とトップクラスの監督がいる」と語るなど、お互いを認め合っている様子の2人。両監督の手腕も試合のカギを握る。

■3万8000人が観戦へ

[写真]=Getty Images

 試合が行われる『サン・シーロ』では50%の観客動員が認められており、3万7961人がこの試合をスタジアムで観戦することなにる。このうち、2500枚ほどがリヴァプールファンに割り当てられ、チケットは数時間でソールドアウトした。また、インテルは地元出身のシンガーソングライターのタナナイを試合に招待。さらに、2009-10シーズンの3冠メンバーであるディエゴ・ミリートとジュリオ・セーザル、映画『アンチャーテッド』のプロモーションでイタリアに滞在中のイギリス人俳優トム・ホランドもスタジアムを訪れる予定となっている。中継中にカメラが写す観客席のVIPたちにも注目だ。

■予想オッズは?

 英国大手ブックメーカー『ウィリアム・ヒル』によるこの試合の勝利オッズ(日本時間16日15時時点)は、リヴァプールが「2.1倍」、引き分けが「3.5倍」、インテルが「3.4倍」となっており、リヴァプールが有利だと見られている。また、ベスト8進出のオッズはリヴァプールが「1.22倍」、インテルが「4倍」となっている。しかし、インザーギ監督は「紙面上はリヴァプールが有利だ。でも試合はやってみないとわからない」と一歩も引かない構えを見せる。名門同士の対決で、先手をとるのはどちらのクラブだろうか。

(記事/Footmedia

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