オールドファームでは幾度となく熱戦を繰り広げてきた両クラブ [写真]=Getty Images
2022-23シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)予選全日程が24日に終了し、本戦に出場する全32クラブが出揃った。グループステージの組み合わせ抽選会が25日に開催され、“欧州最高峰の戦い”の対戦カードが確定した中、スコティッシュ・プレミアシップの“2大クラブ”が15シーズンぶりに揃って参戦することが話題となっている。
スコットランドの“2大クラブ”と言えば、セルティックとレンジャーズだ。前者はこれまでに52回のトップリーグ優勝を誇っており、これは国内で2位の数字。一方、後者は国内最多の55度の優勝を達成している。共にグラスゴーに本拠地を構える両クラブは、2022-23シーズンのCL・グループステージに参戦予定だ。
ヨーロッパ各国におけるCLの出場枠は、UEFA係数を合算したUEFAカントリーランキングに基づいて決められている。直近まで、スコティッシュ・プレミアシップからの出場枠が「1」のシーズンが続くことに。昨季はUEFAカントリーランキングの上昇により、セルティックが予選2回戦、レンジャーズが予選3回戦から出場したが、両クラブともに本戦出場は叶わなかった。
迎えた今シーズン、UEFAカントリーランキング8位のロシアがUEFA(欧州サッカー連盟)主催大会への参加を禁じられたため、CLのグループステージに“ストレートイン”するクラブが変更。繰り上げ措置がとられ、元々は11位だったスコットランドから1クラブが直接グループステージに出場できることに。この結果、昨季のスコティッシュ・プレミアシップ覇者であるセルティックがCLの本戦出場権を勝ち獲っていた。
一方、リーグを2位で終えたレンジャーズは予選3回戦からCLを戦ってきた。予選3回戦ではDF町田浩樹が在籍するロイヤル・ユニオン・サン・ジロワーズを2戦合計3-2で下し、プレーオフではPSVを同じく3-2で下し、本戦出場権を掴み取っている。
セルティックは2017-18シーズン以来、レンジャーズは2010-11シーズン以来となるCL本戦が決定。セルティックとレンジャーズが揃ってCLに出場するのは、2007-08シーズン以来のこと。15シーズンぶりに、グラスゴーの“両雄”が揃ってCLの舞台を経験することとなる。
なお、2007-08シーズンのセルティックには中村俊輔(現:横浜FC)も在籍していた。ミラン、ベンフィカ、シャフタールと同居したグループDを2位で通過したセルティックは、決勝トーナメント1回戦でバルセロナと対戦。2戦合計2-4で敗れ、ベスト16で大会を去っていた。一方、バルセロナ、リヨン、シュトゥットガルトと同じグループEに入っていたレンジャーズは、3位で決勝トーナメント進出を逃していた。
現在のセルティックには古橋亨梧、井手口陽介、前田大然、旗手怜央と日本人4選手が在籍している。クラブを率いるのは、2019シーズンに横浜F・マリノスを率いて明治安田生命J1リーグ優勝を成し遂げたアンジェ・ポステコグルー監督。セルティックは25日に行われた抽選会で、昨季王者のレアル・マドリード、ライプツィヒ、シャフタールと対戦するグループFに入った。
レンジャーズも昨季はリーグ優勝こそ逃したものの、ヨーロッパリーグ(EL)では躍進を遂げ、決勝戦に進出。PK戦の末にフランクフルトに敗れ、準優勝に終わっていた。ジョバンニ・ファン・ブロンクホルスト監督に率いられたクラブは、今季のCLでグループAに入ることに。アヤックス、リヴァプール、ナポリと“5大リーグ”の強豪たちと対戦する。
果たして、スコットランドを代表する2大クラブはCL本戦でインパクトを残せるのだろうか。15シーズンぶりとなる“2大クラブ”のCL出場で、スコットランドのフットボールが盛り上がりを見せている。
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By サッカーキング編集部
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