セビージャが今季ホーム初白星！　3得点でコペンハーゲンを粉砕…イスコは加入後初ゴール

　チャンピオンズリーグ（CL）・グループG第5節が25日に行われ、セビージャ（スペイン）とコペンハーゲン（デンマーク）が対戦した。

　開幕からなかなか調子が上がってこないセビージャは、ここまで2分2敗と決勝トーナメント行きが絶望的な状況に追い込まれている。2位以内に食い込むためには他会場の結果も重要で、ドルトムント（ドイツ）がマンチェスター・C（イングランド）を相手に引き分け以上の成績で終えた場合はどんな成績でも今節での3位以下が決定する。奇跡を起こすためにまずは勝利が必須となる一戦に向けて、ホルヘ・サンパオリ監督はイヴァン・ラキティッチ、アレハンドロ・ゴメス、イスコらをスタメンにチョイスした。本拠地「ラモン・サンチェス・ピスファン」での今季公式戦初勝利を狙う。

　試合は序盤からホームチームが多くのシュートチャンスを作り出す。2分にA・ゴメス、6分にはスソが狙ったものの、どちらもGKの正面へ。対するコペンハーゲンは22分、ペナルティエリア手前で前を向いたハウコン・アルナル・ハラルドソンが右足でシュートを狙ったが、今季4試合目の出場となるGKマルコ・ドミトロヴィッチの横っ飛びセーブに阻まれた。その後は両者決め手を欠き、スコアレスでハーフタイムに突入している。

　後半に入るとコペンハーゲンに決定機。右コーナーキックのこぼれ球からウィリアム・クレムがシュートを狙うと、相手DFに当たってポストを直撃した。その後もコペンハーゲンが多くのチャンスを作ったものの、なかなかゴールネットを揺らすことができない。すると61分、ホームチームが試合を動かす。左サイドでボールを持ったA・ゴメスがカットインからクロスボールを送ると、ボックス内に走り込んだユセフ・エン・ネシリが頭で合わせた。後半開始と同時にピッチに送り出されたエン・ネシリの一撃で、セビージャが先手を取っている。

　対するコペンハーゲンは82分、左サイド高い位置からのロングスローをアンドレアス・コルネリウスが競り、最後はケヴィン・ディクスがヘディングシュートを放ったものの、クロスバーに嫌われてしまう。すると試合終盤にはセビージャが追加点。左サイド高い位置でマルコス・アクーニャが粘ってマイナスに送ると、ボールを受けたイスコはフリーで右足を振り抜く。狙い澄ました一撃がファーサイドに吸い込まれ、セビージャが試合を決定付けた。イスコにとってはこれが嬉しい今夏のセビージャ加入後初ゴールとなっている。

　後半アディショナルタイムには美しいパスワークからゴンサロ・モンティエルがダメ押しの3点目を記録。試合はこのままタイムアップを迎え、セビージャは今季のホーム戦で初白星を飾り、CLでも初勝利となった。この勝利でグループステージを3位以上で終えることが決まり、現時点では決勝トーナメント行きにわずかな望みを繋いでいる。一方、コペンハーゲンは最下位で大会を去ることが決まってしまった。

　次節は11月2日に行われ、セビージャは敵地でマンチェスター・Cと対戦する。一方、コペンハーゲンはホームにドルトムントを迎える予定だ。

【スコア】
セビージャ　3－0　コペンハーゲン

【得点者】
1－0　61分　ユセフ・エン・ネシリ（セビージャ）
2－0　88分　イスコ（セビージャ）
3－0　90＋2分　ゴンサロ・モンティエル（セビージャ）