約30分間の出場ながら圧倒的な存在感を放ったエンバペ [写真]=Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)ファーストレグが14日に行われ、パリ・サンジェルマン(PSG)はバイエルンに0-1で敗れた。試合後、UEFA(欧州サッカー連盟)の公式HPがPSGに所属しているフランス代表FWキリアン・エンバペのコメントを伝えている。
試合はスコアレスで折り返した後半、フランス代表FWキングスレイ・コマンがゴールネットを揺らし、バイエルンが先手を取る。エンバペは失点直後の57分からピッチへ。74分にはスペイン人MFファビアン・ルイスの浮き球スルーパスに抜け出して決定機を迎えたが、スピードに乗って放った一撃はバイエルンの“新守護神”であるスイス代表GKヤン・ゾマーに止められてしまう。82分にはポルトガル代表DFヌーノ・メンデスの折り返しからゴールネットを揺らしたが、直前のプレーでN・メンデスがオフサイドポジションでパスを引き出していたため、得点は認められなかった。最終的に試合はこのままタイムアップ。PSGは本拠地開催のファーストレグを落としていた。
若き“エース”が後半途中からの出場となったのは負傷明けだったためだ。エンバペは2月1日に行われたリーグ・アン第21節のモンペリエ戦で左足の大腿二頭筋を損傷。全治3週間程度の離脱が見込まれていた。しかし、驚異的なペースで回復を遂げると、負傷からわずか2週間足らずでトレーニングに合流。当初はバイエルン戦の欠場が決定的と見られていたが、最終的には30分以上もピッチに立ち、PSGの攻撃陣をけん引した。
試合後、エンバペは「早くこの敗戦から切り替えて、前に進まなければならない」と主張。「僕らはラウンド16を突破することだけを考えてミュンヘンに向かう。僕ら選手はセカンドレグに向けて最高のコンディションを整えなければならないし、食生活や睡眠までも完璧に管理する必要がある」と続け、セカンドレグへの並々ならぬモチベーションを露わにした。
この日の試合で、PSGは前半の45分間こそ守備に重きを置いていたが、後半からは攻撃的な布陣に切り替え。エンバペだけでなくアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ、ブラジル代表FWネイマールを揃えた攻撃陣は圧倒的な破壊力を手にしてバイエルン守備陣を脅かしていた。エンバペ自身も試合終盤の攻撃力には一定の手応えを感じているようで、「僕らが攻撃的にプレーするのを彼らは嫌がっている。それは今日の試合でも明らかだった」と話している。
果たして、PSGはセカンドレグでドイツの“絶対王者”を打ち負かし、準々決勝に駒を進めることはできるのだろうか。セカンドレグは3月8日にバイエルンの本拠地『フースバル・アレーナ・ミュンヘン(アリアンツ・アレーナ)』で開催される。
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By サッカーキング編集部
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