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ベンゼマが“要塞”での5発逆転に喜び「本物のレアル・マドリードを見せることができた」

2023.02.22

2得点で逆転勝利に貢献したベンゼマ [写真]=Getty Images

 チャンピオンズリーグ(CL)・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)ファーストレグが21日に行われ、レアル・マドリードが敵地でリヴァプールを5-2で撃破した。試合後、UEFA(欧州サッカー連盟)の公式HPがレアル・マドリードの元フランス代表FWカリム・ベンゼマのコメントを伝えている。
 
 リヴァプールの本拠地である“要塞”『アンフィールド』で行われた一戦は、開始直後からホームチーム得意のハイプレスが炸裂した。ボール保持時に苦しむレアル・マドリードに対して、リヴァプールは4分にウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェスが鮮やかな“バックヒール”で先制弾を沈める。続く14分にはベルギー代表GKティボー・クルトワからボールを奪ったエジプト代表FWモハメド・サラーが追加点を挙げた。

 しかし、ここから“王者”が底力を見せる。21分にブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールがペナルティエリア内で相手に囲まれながらも、一振りでゴールネットにシュートを叩き込むと、36分にはGKアリソンのクリアボールがヴィニシウスに当たってゴールに吸い込まれた。2-2で折り返した後半には、レアル・マドリードが圧巻の“ゴールショー”を披露。47分にセットプレーからブラジル代表DFエデル・ミリトンがヘディングシュートを決めて逆転に成功すると、その後はベンゼマが2得点。1点目はブラジル代表FWロドリゴとのワンツーから放った左足シュートが相手に当たってゴールに吸い込まれ、2点目はヴィニシウスの折り返しから飛び出してきたGKをかわし、冷静に左足で流し込んだ。試合はこのままタイムアップ。昨季のCL決勝戦の“再戦”は、終わってみればレアル・マドリードの大勝となった。

 試合後、ベンゼマは「今夜は僕らにとって重要な夜だった。この勝利をアマンシオ・アマロに捧げたい」と話し、試合前に訃報が届いたクラブの名誉会長を追悼した。さらに、「僕らは再びCLのタイトルを手に入れるため、クラブの“らしさ”を発揮し、ゴールを量産した。この姿勢が、プレーしている選手にとっても見ている人々にとっても素敵な試合を作り出したのだと思う」と話しただけでなく、“勝因”についても分析した。

「僕らにとっては少々悪いスタートとなった。もちろん、『アンフィールド』の雰囲気、何よりもファンがプレッシャーをかけてくることは想定していたんだけどね。だが、最悪だった最初の15分を終えたところからは、本物のレアル・マドリードを見ることができただろう。このレベルのフットボールは難しい。リヴァプールは僕らよりも良いスタートを切っていたことに間違いはないしね。これこそが正真正銘の“ビッグゲーム”であり、僕らはそこに向けた準備ができていた」

 また、ベンゼマは「重要な試合で2点ビハインドとなったら、『もっともっとゴールが必要だ』という焦りが生まれる。ゴールはどんな試合展開でも一瞬で変えることができる。今日はヴィニシウス・ジュニオールが重要な仕事をしてくれたね」と、共にレアル・マドリードの攻撃陣をけん引する“相棒”を称賛。加えて、「今夜ここに来てくれたファンにも感謝したい。試合を通じて12番目の選手として戦ってくれた」と敵地まで駆けつけたファン・サポーターへ感謝の言葉を伝えている。「セカンドレグでもみんなの力が必要だし、ベルナベウで素晴らしい試合をする必要がある」と発し、3月15日に控えたセカンドレグに向けて気を引き締めた。

By サッカーキング編集部

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