ルカクの決勝弾でインテルが先勝 [写真]=Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)ファーストレグが22日に行われ、インテル(イタリア)とポルト(ポルトガル)が対戦した。
各地で熱戦が繰り広げられているCLのラウンド16も本日がいよいよファーストレグ最終日。『スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ』では12シーズンぶりの準々決勝進出を目指すインテルと、2シーズンぶりのベスト8入りを目指すポルトが相見えた。インテルはグループCをバイエルン(ドイツ)に次ぐ2位で通過。グループ内最大のライバルと目されていたバルセロナ(スペイン)との2試合を1勝1分の成績で終え、最終成績は3勝1分2敗となっていた。一方、ポルトはグループBを首位でフィニッシュ。2連敗からのスタートとなったものの、その後4連勝を記録し、最終的には首位でグループステージを終えていた。
現役時代にラツィオで共に戦った指揮官同士の対戦ということでも注目が集まる一戦。インテルは2023年に入ってからの公式戦11試合で8ゴールと絶好調の“エース”ラウタロ・マルティネスを筆頭に、フェデリコ・ディマルコ、ハカン・チャルハノールらがスタメン入り。一方、ポルトはCLでの経験豊富なペペや神出鬼没のアタッカーであるオタヴィオらが先発に名を連ねた。
試合は序盤からホームチームが主導権を握りつつも、ポルトも安定感のあるパフォーマンスで決定的なシーンは作らせない。それでも、インテルはセットプレーからゴールに迫る。18分、左コーナーキックを獲得すると、ショートコーナーの落としを受けたチャルハノールがニアサイドに鋭いシュート。ここはGKディオゴ・コスタの好セーブに阻まれた。
対するポルトは37分、敵陣中央右サイド付近でボールを持ったオタヴィオが背後のスペースへスルーパスを通すと、抜け出したメフディ・タレミがダイレクトで落とす。ヒールでの落としに反応したマルコ・グルイッチが右足を振り抜くも、インテルのGKアンドレ・オナナの正面に飛んでしまい、ゴールとはならない。
このまま前半終了かと思われたアディショナルタイムには、敵陣右サイド深い位置でインテルがフリーキックを獲得。ディマルコが低い弾道のボールを放り込むと、ニアサイドに飛び込んだアレッサンドロ・バストーニが頭で合わせたが、またもGKコスタが立ちはだかった。前半はこのままスコアレスで終了している。
後半に入るとポルトが立て続けに決定的なシーンを作り出すが、GKオナナのファインセーブが光る。カウンターで決定機を造られた直後、インテルに動きが。58分、ディマルコとエディン・ジェコを下げて、ロビン・ゴセンスと“切り札”ロメル・ルカクをピッチに送り出した。すると68分にはルカクからチャンスが生まれる。背後からのロングボールをルカクが落とすと、最後はニコロ・バレッラが右足でミドルシュートを狙ったが、シュートはクロスバーを超えてしまった。
その後も膠着した試合展開が続くが、78分にはポルトにアクシデント。チャルハノールを倒したオタヴィオがこの日2枚目のイエローカードで退場処分に。ポルトは残りの10分強を1人少ない状態で戦うこととなった。
その後はインテルが押し込む構図となると、“このストライカー”が試合の均衡を破る。86分、右サイドでボールを持ったバレッラがクロスボールを送ると、センターバック2枚の間にポジションを取ったルカクがフリーでヘディングシュート。この一撃はポストに嫌われたものの、こぼれ球を自ら押し込む。週末に行われたセリエA第23節ウディネーゼ戦に続くルカクの公式戦2試合連続ゴールで、インテルが遂に試合を動かした。
試合はこのままタイムアップ。スコアレスの時間が長いファーストレグだったが、ルカクの決勝ゴールでインテルに軍配が上がった。12シーズンぶりの準々決勝進出に向けて貴重な勝利となっている。一方、ポルトにとっては悪くない試合運びだったものの、最後の最後で力尽きる形となった。
セカンドレグは3月14日、ポルトの本拠地『エスタディオ・ド・ドラゴン』で開催される。
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By サッカーキング編集部
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