セリエAの3チームが全勝！　レアルは圧巻逆転劇…プレミア勢は未勝利に／CLラウンド16第1戦

　チャンピオンズリーグ（CL）・決勝トーナメント1回戦（ラウンド16）ファーストレグが14日から22日にかけて各地で開催された。

　初日となった14日にはグループHを4勝2分と無敗で駆け抜けたパリ・サンジェルマン（PSG）と、グループCを全勝で終えたバイエルン（ドイツ）が激突。試合は前半こそPSGが強固なブロックを敷いてバイエルン攻撃陣を迎え撃ち、なかなか決定機が生まれなかったものの、後半に入ると均衡が破れる。後半頭からピッチに立ったアルフォンソ・デイヴィスのクロスボールから、キングスレイ・コマンがボレーシュートを叩き込んだ。その後はPSGも前への圧力を強めてチャンスを作ったが、最終的に試合はこのままタイムアップ。コマンが古巣相手に決めた決勝ゴールで、バイエルンが敵地で白星を飾った。

　21日には昨季のCL決勝戦の“再戦”が実現。グループAをグループAを5勝1敗で終えたリヴァプールと、グループFを4勝1分1敗でフィニッシュしたレアル・マドリードが対戦した。リヴァプールの本拠地『アンフィールド』開催となったファーストレグでは、4分にダルウィン・ヌニェスが“バックヒール”で先制弾を決めると、14分にはモハメド・サラーが追加点を決め、リヴァプールが序盤に2点をリード。しかし、“王者”がここから牙を剥く。21分にヴィニシウス・ジュニオールの“ゴラッソ”で1点を返すと、36分には再びヴィニシウスにゴールが生まれて同点に。後半の立ち上がりにセットプレーからエデル・ミリトンがヘディングシュートを叩き込むと、その後はカリム・ベンゼマが2得点を挙げた。最終的にレアル・マドリードが大量得点で先勝。リヴァプールにとっては本拠地開催のUEFA（欧州サッカー連盟）主催大会で初の4失点以上を喫し、ショッキングな敗北となった。

　また、ファーストレグではイングランドの“プレミアリーグ勢”が苦しめられた。リヴァプールがホームで2－5と大敗を喫しただけでなく、トッテナムはミランに、チェルシーはドルトムントにそれぞれ0－1で敗れた。悲願のCL初制覇を狙うマンチェスター・Cは敵地でライプツィヒと対戦。試合はリヤド・マフレズのゴールでマンチェスター・Cが先手を取ったものの、ライプツィヒは70分にセットプレーからヨシュコ・グヴァルディオールが同点弾を記録。試合はこのまま終了し、1－1のドローで終了した。

　一方、イタリアのセリエAからラウンド16まで駒を進めた3チームにとっては最高のスタートに。前述の通りミランはトッテナムを1－0で下した。セリエAで首位を独走しているナポリは敵地でフランクフルトに2－0で勝利。フランクフルトの鎌田大地はフル出場し、長谷部誠に出番はなかった。インテルはホームにポルトを迎え、切り札として後半からピッチに立ったロメル・ルカクのゴールで“ウノゼロ”勝利を飾った。なお、データサイト『Opta』によると、CL決勝トーナメントのファーストレグでイタリア勢の3チームが揃って勝利するのは史上初だという。

　CLラウンド16・ファーストレグの結果一覧、およびセカンドレグの試合日程は下記の通り。

■ファーストレグ結果

▼14日
ミラン（イタリア）　1－0　トッテナム（イングランド）
パリ・サンジェルマン（フランス）　0－1　バイエルン（ドイツ）

▼15日
クラブ・ブルッヘ（ベルギー）　0－2　ベンフィカ（ポルトガル）
ドルトムント（ドイツ）　1－0　チェルシー（イングランド）

▼21日
リヴァプール（イングランド）　2－5　レアル・マドリード（スペイン）
フランクフルト（ドイツ）　0－2　ナポリ（イタリア）

▼22日
ライプツィヒ（ドイツ）　1－1　マンチェスター・C（イングランド）
インテル（イタリア）　1－0　ポルト（ポルトガル）

■セカンドレグ日程

▼3月7日
ベンフィカ　vs　クラブ・ブルッヘ
チェルシー　vs　ドルトムント

▼8日
トッテナム　vs　ミラン
バイエルン　vs　パリ・サンジェルマン

▼14日
マンチェスター・C　vs　ライプツィヒ
ポルト　vs　インテル

▼15日
レアル・マドリード　vs　リヴァプール
ナポリ　vs　フランクフルト