ウーデゴーアら攻撃陣が躍動し、アーセナルが完勝 [写真]=Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)・グループB第1節が20日に行われ、アーセナル(イングランド)とPSV(オランダ)が対戦した。
アーセナルが7シーズンぶりに“欧州最高峰の舞台”に帰ってきた。アーセン・ヴェンゲル元監督が長期政権を築いていた時代以来のCL出場となるが、最後に出場した2016-17シーズンまで8年連続でラウンド16敗退となっており、今季は当時の不名誉な記録を上回るシーズンとしたい。対するPSVも2018-19シーズン以来5年ぶりのCL出場だ。両者は昨季のヨーロッパリーグ・グループステージで同居しており、当時はアーセナルから見て1勝1敗。アーセナルがホームで1-0で勝利した一方、PSVの本拠地では2-0でホームチームが白星を飾っていた。
指揮官として自身初のCLに臨むミケル・アルテタ監督は、デクラン・ライス、ブカヨ・サカ、マルティン・ウーデゴーアらの主力をスタートからピッチに送り出した。直近のプレミアリーグ第5節エヴァートン戦で負傷したガブリエウ・マルティネッリは欠場となったが、同試合で決勝ゴールを挙げたレアンドロ・トロサールがスタメンに入っている。ゴールマウスはダビド・ラヤが守り、冨安健洋はベンチスタートとなった。対するPSVはセルジーニョ・デスト、ノア・ラング、ルーク・デ・ヨングなど、数多くの主力選手たちが先発に名を連ねた。
試合は立ち上がりからラングやデ・ヨングらPSVがゴールに迫るシーンを作ったが、アーセナルは最初のチャンスを得点に結び付ける。8分、中盤で前を向いたウーデゴーアが右へ繋ぐと、大外で張っていたサカがカットインから再びリターンパス。ウーデゴーアが放った強烈な左足シュートはGKワルテル・ベニテスに弾かれたが、こぼれ球をサカが右足で押し込み、アーセナルが先手を取った。
先制点からおよそ10分後、アーセナルは自陣からのクリアボールをガブリエウ・ジェズスが回収し、スピードを上げて右へボールを渡す。並走していたサカが持ち運んでから中央へ繋ぐと、フリーになっていたトロサールが右足でゴール右下隅を射抜いた。アーセナルが貴重な追加点を記録している。
その後はPSVも再びシュートチャンスを得ながら決めきれずにいると、前半の終盤にはアーセナルが再び前に出る。38分、ガブリエウ・マガリャンイスからのロングフィードでトロサールが左サイド背後のスペースへ抜け出すと、左足でシンプルな浮き球のセンタリングを供給。ボックス内で待っていたジェズスはコントロールから強烈な一撃を叩き込み、アーセナルが3点をリードしてハーフタイムに突入した。
後半に入ると早いタイミングでアルテタ監督が交代カードを切る。58分、トロサールとオレクサンドル・ジンチェンコを下げて、リース・ネルソンと冨安をピッチへ送り出した。冨安はこれが嬉しいCLデビュー戦となっている。
勢いに乗るアーセナルは70分、ベン・ホワイトからのロングフィードを前線で収めたカイ・ハフェルツが右サイドから中央へ繋ぐも、エミール・スミス・ロウからのスルーパスは流れてしまう。だが、ネルソンがボールを拾い直し、スミス・ロウとのパス交換から中央へ渡すと、ペナルティエリア手前でフリーになったウーデゴーアが左足一閃。低弾道の一撃をゴールに突き刺し、アーセナルが勝利を決定付けた。
試合はこのままタイムアップ。アーセナルがCL再出発となるホームゲームで快勝を飾り、“新時代”の幕開け予感させる最高のスタートを切った。一方のPSVは前半こそいくつかチャンスを作っていたものの、後半は主導権を握る時間を増やすことができず、黒星スタートとなっている。
次節のCL・グループステージは10月4日に開催される。アーセナルは敵地でRCランス(フランス)と、PSVはホームでセビージャ(スペイン)と、それぞれ対戦する。
【得点者】
1-0 8分 ブカヨ・サカ(アーセナル)
2-0 20分 レアンドロ・トロサール(アーセナル)
3-0 38分 ガブリエウ・ジェズス(アーセナル)
4-0 70分 マルティン・ウーデゴーア(アーセナル)
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By サッカーキング編集部
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