バルサがシャフタール撃破でCL3連勝！　苦しい台所事情のなか総力戦で白星獲得

　チャンピオンズリーグ（CL）・グループH第3節が25日に行われ、バルセロナ（スペイン）とシャフタール（ウクライナ）が対戦した。

　CL開幕から2連勝を達成し、勝ち点「6」でグループ首位に立つバルセロナ。３位のシャフタールをホームで迎え撃つ一戦に、ポルトガル代表FWジョアン・フェリックスや“神童”スペイン代表FWラミン・ヤマルらを先発に起用した。ポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキやオランダ代表MFフレンキー・デ・ヨングなど負傷による離脱者を多く抱える状況のなか、総力戦で白星を目指す。

　試合は、8分にバルセロナがさっそく決定機を作り出す。低い位置からビルドアップを行うシャフタールに対し、前線から激しいプレスを仕掛けると、オリオール・ロメウがペナルティエリア手前でボールを奪取。こぼれ球を拾ったフェルミン・ロペスが、ゴール前で巧みな切り返しによりDFを剥がし、右足でシュートを放ったものの、惜しくもビックセーブによって防がれてしまった。

　勢いに乗るバルセロナは、28分に相手陣内でのポゼッションからイルカイ・ギュンドアンがボックス内に浮き球のパスを供給する。2列目から飛び出したフェルミンが胸トラップで収めてシュートを放つが、ボールはポストに直撃。しかし、跳ね返りをフェラン・トーレスがダイレクトボレーで豪快にネットへと突き刺した。一度は副審の判定によりオフサイドとなったものの、VARの介入によってゴールが認められ、バルセロナが先制に成功する。

　すると36分、センターバックのイニゴ・マルティネスから最前線のF・トーレスに縦パスが差し込まれると、ターンから前を向いてフェルミンにボールを繋ぐ。フェルミンは、そのままドリブルで持ち運びボックス手前で右足を振り抜くと、強烈なシュートはポストに当たってゴールへ吸い込まれ、バルセロナが大きな追加点を獲得した。

　後半も、バルセロナが縦に速い攻撃を多用してチャンス生み出す。59分にDFラインでボールを奪い、細かいパスワークで相手を翻弄しながら敵陣に侵入。ジョアン・カンセロが、相手のゴール前に飛び出したF・トーレスにピンポイントのロブパスを送り、GKとの1vs1を制してネットを揺らすが、オフサイドで得点には至らなかった。

　対するシャフタールも、鋭いカウンターがバルセロナに炸裂。自陣ボックス付近でボールを奪取し、ハーフラインの左サイドに張っていたイラクリ・アザロヴィへとパスを繋ぐ。内側のスペースを猛然と駆け上がってきたヘオルヒー・スダコフがアザロヴィのスルーパスに反応し、マークしていたオリオール・ロメウを振り切ってシュートを放つと、ニアサイドに決め切り、62分に1点を返した。

　終盤はシャフタールの猛攻に苦しめられたバルセロナだったが、なんとか守り切り試合をクローズ。2－1で勝利を収め、28日に行われるラ・リーガ第11節・レアル・マドリード戦に弾みをつけた。一方でシャフタールは、マリノ・プシッチ新監督体制となった初戦を黒星で終えている。次節は来月7日の開催予定となっており、シャフタールのホームで両者が再び激突する。

【スコア】
バルセロナ　2－1　シャフタール

【得点者】
1－0　28分　フェラン・トーレス（バルセロナ）
2－0　36分　フェルミン・ロペス（バルセロナ）
2－1　62分　ヘオルヒー・スダコフ（バルセロナ）