“エース”としての役割を全うしたエンバペがPSGを8強へ導く [写真]=Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)セカンドレグが5日に行われ、パリ・サンジェルマン(PSG/フランス)は敵地でレアル・ソシエダ(スペイン)を2-1で撃破。2戦合計スコアを4-1とし、準々決勝進出を決めた。セカンドレグで2ゴールを挙げたPSGのフランス代表FWキリアン・エンバペが、同国メディア『キャナル・プリュス』にて試合を振り返った。
2月14日に本拠地『パルク・デ・プランス』で行われたファーストレグを2-0で制していたPSGは、セカンドレグでも開始15分で“エース”が均衡を破る。フランス代表FWウスマン・デンベレからのスルーパスに抜け出すと、ボックス左深い位置でキックフェイントを交えてシュートコースを作り、右足で強烈な一撃を叩き込んだ。後半に入った56分にも、韓国代表FWイ・ガンインからのスルーパスで背後のスペースへ飛び出したエンパペが、ボックス左から右足で決めて追加点をゲット。試合終盤にはスペイン代表MFミケル・メリーノに1点を返されたものの、試合はこのままタイムアップを迎え、PSGが2020-21シーズン以来の準々決勝進出を決めていた。
ファーストレグでも先制点を挙げていたエンパべは、レアル・ソシエダとの2試合でPSGが挙げた4得点のうち3得点を自ら生み出した。この活躍が評価され、ファーストレグに続き、セカンドレグでもUFFA(欧州サッカー連盟)が選ぶプレイヤーズ・オブ・ザ・マッチ(POTM)にも輝いている。UEFAのテクニカル・オブザーバー・パネルは「彼はピッチ上でのPSGのリーダーだった。攻撃的なプレーを貫き、自ら2ゴールを決めて勝利へ導いた。また、試合を通してレアル・ソシエダへのプレッシャーをかけ続けたことも素晴らしかった」と称賛した。
試合後、エンバペは「この勝利を本当に喜ばしく思っている」と率直な心境を吐露。ホームで先勝したことでアドバンテージを得て敵地に乗り込んだが、「ファーストレグの結果は忘れて、今夜も勝つことが目的だった」と明かすと、「もちろんラウンド16を通過することが重要だけど、同時に僕らはこの難しいアウェイゲームにも勝ちたかったんだ」と、2連勝を飾って準々決勝へ進むことを目指していたと語った。
続けて「ゲームプランは明確だった」と話したエンバペは「早い時間帯で得点することもできた。プレッシャーはあまりなかったよ。試合終盤は少しだけ緊張感があったけどね」ともコメント。「早い時間帯で得点する」ことの重要性について次のような言葉で説明するとともに、勝利を喜んだ。
「試合が始まるとすぐに、目を覚まさなければならないってわかったよ。もし彼らが先制点を奪っていれば、ファンの後押しもさらに増し、より良い勢いを持って突き進んでいただろう。それを避けるためにら、僕らは序盤で彼らの望みを絶たなければならなかった。実際にそれができたし、このクラブが準々決勝に戻って来られたことを非常にうれしく思っている」
この後、3月15日に準々決勝の組み合わせ抽選会が予定されている。
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By サッカーキング編集部
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