アルテタ監督(左)と共に勝利を喜ぶラヤ(右) [写真]=Getty Images
チャンピオンズリーグ(CL)・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)セカンドレグが12日に行われ、アーセナルはPK戦の末にポルトを破った。試合後、PK戦で大活躍を見せたスペイン代表GKダビド・ラヤが、イギリスメディア『TNTスポーツ』を通して喜びの声を発した。
ファーストレグを0-1で落としていたアーセナルは、ホームに帰ってきたセカンドレグでは立ち上がりから攻勢を強めたものの、なかなか決定機を作り出すことができない。それでも、前半終了間際の41分にはノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴーアとのパス交換からベルギー代表FWレアンドロ・トロサールが均衡を破り、2戦合計スコアで同点に追いついた。その後もアーセナルがボールを保持する時間が続いたが、しっかりと組織で守るポルトを崩し切ることはできず。この様相は延長戦に入っても変わらず、決着はPK戦に委ねられた。
ここで躍動したのが、今季よりアーセナルの“守護神”を務めるGKラヤだ。PK戦開始から全員が見事にキックを成功させる中、後攻だったポルトの2人目、元ブラジル代表DFウェンデルの放った一撃をストップ。シュートはGKラヤの指先に当たり、ポストに当たったボールが自らのふくらはぎに当たって枠から逸れていった。その後はアーセナル、ポルトともに順調に成功を重ねたが、ポルト4人目のブラジル代表FWガレーノのキックは完璧にコースを読み切り、弾き出した。
ラヤの活躍もあって、PK戦を4-2で制したアーセナルは、2009-10シーズン以来、14年ぶりの準々決勝進出が決定。UEFA(欧州サッカー連盟)はラヤをPOTM(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)に選出し、「劇的勝利の背景には、彼の細やかな守備対応があった。指先のセーブを見せ、アーセナルをCL準々決勝に導いた」と称賛した。
勲章のPKセーブでアーセナルを勝利へ導いたラヤは、「チームは本当に、本当に良いプレーをした。クリーンシートを達成できたし、突破するために最低限必要だったゴールを決められたね。準々決勝に進むということは本当に大きな意味を持つ。このような瞬間のためにサッカーをしているんだ」と喜びを露わにしている。「本当に、言葉では表現できないくらい嬉しいよ。今夜はチームのみんなでこの勝利を祝いたい」と話した。
続け、ラヤは「僕個人としては、今季がCLのピッチに立つ初めてのシーズンだ。そんな中、クラブにとって久しぶりの準々決勝進出に貢献できて、最高の気分だよ」と心境を明かした後、試合全体を総括。「チームは立ち上がりから本当に良いパフォーマンスを見せられたと思う。ゲームを試合し、チャンスを作り、結果的にはPK戦で勝利することできた」と語った。
また、PK戦での活躍の裏にはGKチームとしての取り組みがあったという。ラヤは「今季はチーム全体でPKにも力を入れてきた。GKコーチ、そしてこれまでのチームのハードワークが実を結んだんだ」と胸を張った。
勝利したアーセナルは、15日に行われる抽選会を経て準々決勝の対戦相手が決定する。
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By サッカーキング編集部
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