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メンフィスが後半終了間際に劇的弾! アトレティコがPK戦でインテル撃破、2年ぶりCL8強入り

2024.03.14

後半終了間際に劇的な一撃を沈めたメンフィス [写真]=Getty Images

 チャンピオンズリーグ(CL)・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)セカンドレグが13日に行われ、アトレティコ・マドリード(スペイン)とインテル(イタリア)が対戦した。

 今大会、アトレティコ・マドリードはラツィオ(イタリア)、フェイエノールト(オランダ)、セルティック(スコットランド)と日本人選手所属クラブばかりのグループEに入った。CLでの経験とチーム力で差を見せつけ、4勝2分と無敗で終え、首位での決勝トーナメント行きが決定。2シーズンぶりにラウンド16進出を果たしていた。

 一方で、昨季のCLファイナリストでもあるインテルは、今大会ではグループDに入り、3勝3分と無敗で終えた。勝ち点、当該チーム間の対戦成績ではレアル・ソシエダ(スペイン)と並んだものの、全体の得失点差により2位での通過に。3シーズン連続のラウンド16へ駒を進めていた。

 2月20日にインテルの本拠地『スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ』で開催されたファーストレグは、マルクス・テュラムの負傷によってハーフタイム明けからピッチへ送り出されたマルコ・アルナウトヴィッチが、79分にこぼれ球を押し込む。このゴールが決勝点となり、インテルがホームで先勝していた。

 本拠地『エスタディオ・メトロポリターノ』で逆転を狙うアトレティコ・マドリードは、コケ、ロドリゴ・デ・パウル、マルコス・ジョレンテといった面々がスターティングメンバーに並んだ。“エース”のアントワーヌ・グリーズマンも足首の負傷から復帰。最前線でアルバロ・モラタとコンビを組む。一方、インテルはキャプテンで“エース”のラウタロ・マルティネスを筆頭に、ハカン・チャルハノール、ニコロ・バレッラ、フェデリコ・ディマルコらが先発に名を連ねた。

 試合は立ち上がりから1点を追いかけるアトレティコ・マドリードが攻勢を強め、デ・パウルやサムエウ・リーノがゴールへ迫るシーンを作る。対するインテルもデンゼル・ダンフリースがチャンスを作り出し、両チームともにアグレッシブな姿勢で入りの時間を進めていく。29分にはアトレティコ・マドリードが好機創出。左サイド高い位置でボールを受けたマリオ・エルモソが左足でアーリークロスを送ると、ボックス内でモラタが合わせたものの、ヘディングシュートはGKヤン・ゾマーに阻まれた。

 続く33分にはインテルが左サイドから攻撃へ。ラウタロのポストプレーからヘンリク・ムヒタリアンが左サイドへ繋ぐと、大外で待っていたアレッサンドロ・バストーニはスルーパスで内側を駆け上がっていたニコロ・バレッラを走らせる。ペナルティエリア左のスペースへ侵入したバレッラがマイナスへ折り返すと、フリーになったディマルコが利き足とは逆の右足で押し込んだ。インテルが2戦合計スコアで2点差をつけ、準々決勝進出へ一歩近づいた。

 だが、アトレティコ・マドリードも即座に反撃へ。直後の35分、右からのクロスボールのこぼれ球を拾ったコケが中央へスルーパスを送ると、インテル守備陣がクリアしきれず、背後へ流れたボールをグリーズマンが流し込む。帰ってきた“エース”が早速結果を残し、アトレティコ・マドリードが反撃の狼煙を上げた。

 後半に入ると、まずは1点が必要なアトレティコ・マドリードが最初のチャンスを作る。52分、右サイドを突破したM・ジョレンテがマイナスへ折り返すと、遅れて顔を出したグリーズマンが合わせるも、ここはGKゾマーの好セーブに阻まれる。時間の経過とともにアトレティコ・マドリードが試合の主導権を握ったが、一方でインテルも“逃げ切り”を見据えつつ強固な守備ブロックを敷き、バレッラを筆頭に運動量を増やしながら対応をしていく。

 だが、このまま試合終了かと思われた87分、再びスコアが動く。アトレティコ・マドリードは左サイドから細かくボールを繋ぐと、ボックス手前で前を向いたコケが斜めのパスを供給。待っていたメンフィス・デパイが反転から豪快に右足を振り抜き、遂に2戦合計スコアで追い付いた。

 後半アディショナルタイムには、グリーズマンからの折り返しに走り込んだロドリゴ・リケルメに決定機が到来したものの、決め切ることはできず、試合はこのまま延長戦に突入。延長戦では前半にアトレティコ・マドリードのアンヘル・コレア、後半にインテルのハカン・チャルハノールが悪くないシーンを作ったが、両者待望の1点を奪うには至らず、PK戦に突入した。

 PK戦では、先攻インテルの1人目チャルハノール、後攻アトレティコ・マドリードの1人目メンフィスが成功。インテルは続く2人目のアレクシス・サンチェスが、GKヤン・オブラクに阻まれたが、アトレティコ・マドリードも2人目のサウール・ニゲスが、GKゾマーの前に失敗。その後、デイヴィ・クラーセンに対してもGKオブラクが連続ビッグセーブを見せると、アトレティコ・マドリードは3人目のリケルメが冷静に決めて見せる。インテル4人目のフランシスコ・アチェルビ、アトレティコ・マドリード4人目のコレアが決める。インテル5人目のラウタロはまさかの枠外へ外す形となり、勝敗が決した。

 この結果、PK戦にまで及ぶ激闘を制したアトレティコ・マドリードが、昨季ファイナリストのインテルを下し、2021-22シーズン以来、2シーズンぶりの準々決勝行きの切符を掴み取った。

 この後、3月15日に準々決勝の組み合わせ抽選会が予定されている。

【スコア】
アトレティコ・マドリード 2-1(2戦合計:2-2/PK戦:3-2) インテル

【得点者】
0-1 33分 フェデリコ・ディマルコインテル
1-1 35分 アントワーヌ・グリーズマンアトレティコ・マドリード
2-1 87分 メンフィス・デパイアトレティコ・マドリード

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By サッカーキング編集部

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