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クーマン監督、“バルサの体現者”をめぐるエンリケ監督のコメントに苦言「発言は場違いだと思う」

2024.04.12

オランダ代表を率いるクーマン監督 [写真]=Getty Images

 オランダ代表を率いるロナルド・クーマン監督が、パリ・サンジェルマン(PSG)の指揮官を務めるルイス・エンリケ監督の発言に苦言を呈した。11日、スペイン紙『アス』が伝えている。

 チャンピオンズリーグ(CL)・準々決勝ファーストレグが10日に行われPSGとバルセロナが対戦した。試合は、37分にハフィーニャの得点でバルセロナが先制したものの、後半開始早々にPSGが2点を奪って逆転に成功。それでも62分に再びハフィーニャがゴールを挙げて同点とすると、77分にアンドレアス・クリステンセンが値千金の逆転ゴールをマークし、バルセロナが3-2でPSGを下した。

 ヨーロッパを代表する強豪同士の対戦は試合前から盛り上がりを見せた。前日会見に出席したエンリケ監督は、記者からシャビ監督と自らのどちらがバルセロナのDNAを体現しているか問われた際に、「間違いなく私だ」と断言。この発言を受けたシャビ監督は、「彼と素晴らしい関係を築いている」と良好な関係性を強調したが、エンリケ監督が元チームメイトに発した“口撃”は現地で大きな話題となっている。

 そんななか、クーマン監督は「“バルサのDNA”と書かれた論文があるかどうかは分からない」と述べつつ、「“バルサのDNA”はタイトルを獲ることだ」とコメント。「昨日はルイス・エンリケとシャビのツーショットを見たが、仲の良い友人に見えた。彼らの間にはもっと何かがあると思う」と両者にわだかまりがないと主張しながら、「しかし、火曜日の発言は場違いだと思う。試合前にこの話をするのはよくない」とエンリケ監督の発言に苦言を呈した。

 また、「“バルサのDNA”を持つ人間は3人いる」と指摘。「スタイルを変えたクライフ、監督時代にバルサ史上最高のサッカーを見せたグアルディオラ、そしてメッシだ。メッシがいれば、DNAについて語る必要はない」と口にしつつ、「バルサの監督であれば魅力的で攻撃的なサッカーをしたい。しかし、最終的に大切なのは常にタイトルだ」と最も重要視されるものが結果であると語っている。

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