U18ソサイチ選抜2019
一般社団法人日本ソサイチ連盟は8月13日~19日の期間にかけて、U18ソサイチ選抜を組織し、スペイン遠征を実施した。
2019年1月14日、全国高校サッカー選手権大会決勝戦の裏側で「#もうひとつの選手権」をキャッチフレーズに、ソサイチ(7人制サッカー)のU18世代の頂点を決める大会『全日本ユース(U18)ソサイチ選手権大会』(サッカーキング掲載記事)が開催された。
U18ソサイチ選抜は、本大会での優秀選手と一般応募選手との合同セレクション(2019年2月)の末、選ばれた選手達でチームを構成。国内トレーニングを経て、スペイン遠征へ臨み同年代の現地クラブと対戦をする「Madrid Youth Cup F7」へ挑んだ。
※スペイン語でサッカーは“Fútbol”、数字の7は“SIETE”、スペインでは7人制サッカーをFútbol 7(フットボルシエテ)と呼んでいる。
「サッカーにもフットサルにも活かせる要素が、この7人制のスモールフットボールにはたくさん詰まっている」そう語るのは、U18ソサイチ選抜2018ドイツ遠征に続き、今年も選抜チームの指導にあたった島田洋監督。千葉県で教員として部活動などにてサッカーを指導した後、S級ライセンスを取得し現在では指導者育成にも力を注いでいる。
現地スペインは湿気のないさらりとした気候だったが、非常に強い日差しが降り注ぎ、気温は日本より高い日もあった。同年代の現地クラブが参戦する「Madrid Youth Cup F7」は全8チームが2ブロックに分かれて予選リーグを行い、各ブロックの1位が決勝戦に進出し優勝を決めた。
[大会結果]
【Madrid Youth Cup F7】
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予選①
ED MORATALAZ B
4-2 win
得点者:鷲田/松下/古宇田2
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予選②
MOSCARDO
4-2 win
得点者:古宇田3/OG
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予選③
FIE ACADEMY
4-0 win
得点者:鈴木2/荒木/松下
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決勝戦
TEAM SELECT
2-2(2PK3)lose
得点者:古宇田2
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時差、移動の疲れ、異なる環境など、厳しい条件の下、日本チームは予選を全勝で決勝戦へ進出。体調不良でGK力丸がダウンし、キーパー不在となる中、稲葉が代役を名乗り出て決勝戦に臨んだ。
決勝戦。日本チームは古宇田が幸先の良い先制ゴールを挙げるが、その勢いを活かせない。後半に入って戦い慣れてきた相手に失点を許し、気がつけば1点を追う展開に。追加点が出ずに迎えた終盤、今大会「個の能力」でチームを救ってきた古宇田が値千金の同点ゴールを決め、PK戦に持ち込んだ。
あと一歩。本当にあと一歩で優勝を掴めるところまできていた。選手は全力を尽くし、チーム力も現地でさらに結束し最高潮だったように見えたが、何かが足りなかったのかもしれない。勝ちきることのできなかった悔しさも、異国の地で精一杯戦ったことの充実感も、今後のそれぞれのサッカー人生に活かしていってもらいたい。
一般社団法人日本ソサイチ連盟は、「もうひとつの選手権」をテーマに、“より多くの選手にプレーの機会を提供したい”という想いを込めて同大会を発足した。多くの選手に何か違う形でもスポットライトが当たる環境をつくりたい。そしてそれがチームや選手自身に少しでも還元されることを日本ソサイチ連盟は願っている。
公式リーグの開幕やソサイチ日本代表のブラジル遠征など、ここ数年で普及の勢いがさらに増している「ソサイチ」は、多くのエンジョイプレーヤーや競技志向のプレーヤーに、年齢、性別、国籍などに関わらず広く親しまれている。日本ソサイチ連盟は、アンダーカテゴリーにおいても「誰もがいつでも気軽に楽しめる競技」として、益々の普及・発展を推し進めていく。
※ソサイチ(7人制サッカー)とは?
アマチュアカテゴリーを中心に多くのエンジョイプレイヤーに楽しまれているフットボール。詳しくは一般社団法人日本ソサイチ連盟のHPまで。
※全日本ユース(U-18)ソサイチ選手権とは?
日本ソサイチ連盟が主催するソサイチ(7人制サッカー)のU18世代の頂点を決める大会。ソサイチは、ボールに触れる機会が多く、展開の早い競技として、サッカー・フットサルそれぞれの特性を活かせる。育成年代のうちにこのソサイチに取り組む事により、サッカー・フットサルのそれぞれの向上に少しでも繋がっていくことを願い、同大会を開催している。そして同大会の特徴は、サッカーやフットサルといった競技が異なるチーム、学校の部活やクラブチームといった活動形態が異なるチーム、それぞれが一同に会しているという点。普段なかなか対戦機会のないチーム同士がマッチアップをするといった点は、ソサイチならではの面白さである。
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By サッカーキング編集部
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