スポーツデジタルメディア編集講座ではプロの編集者やディレクターが講師を務めている
■「何のためのコンテンツ?」
「スポーツデジタルメディア編集講座 第1期」が東京都中央区八丁堀のFROMONE SPORTS BASEで開催され、『サッカーキング』のディレクターが「Webメディアの記事を作る上で大事なこと」をテーマに講義を実施した。
「何のためのコンテンツなのか?」。ディレクターの山本衆平は時折、原点に立ち戻るという。「毎日記事を作っていると、そのサイトが何のために存在するのか、そもそも何のためのコンテンツなのか、という大前提を忘れがちです。誰に対して、何を伝えたいのかを常に忘れないようにしましょう」と参加した学生や社会人にアドバイスを贈った。
テキストや写真だけにとどまらない表現方法は、雑誌とは異なるWebならではの特性だ。「表現は無限大です。紙の場合はテキストと写真だけですし、掲載スペースにも制限があります。でも、Webの場合は、記事に動画を付けたり、SNSを埋め込んだりできるので、自由な発想で情報を詰め込んでみましょう」と提言した。
■「数値化できない部分も多い」
ただし、気を付けなければいけないこともある。記事の作成から公開までのスピードが求められる中、念入りな校正が欠かせない。
「皆さんが書いた記事は、公開ボタンを押すと、すぐに表示されてしまいます。便利な反面、事前の確認が甘いと、間違った情報が世に出てしまい、炎上する可能性もある。記事を公開する前に、書いた文章を必ず読み直し、場合によっては他の人にも目を通してもらったほうがいい」と注意を促した。
Webメディアのもう一つの特長として、記事の反響を数値化しやすい点が挙げられる。公開した瞬間から、記事が読まれた回数を瞬時に把握することができるのだ。PV数やTwitterのリツイート数、Instagramのアクセス数などがその例だ。
「書いた記事を多くの人に読んでもらえるとやはりうれしいですし、記事の価値を数字だけで評価しがちです。でも、その記事を読んだ人が、どんな気持ちになって、どのような行動を取ったのか、というところまで想像することも大事。数字では測れない部分も大切にしましょう」と山本ディレクターは話した。
山本ディレクターは2019年1月31日に開講する「スポーツデジタルメディア編集講座 第2期」でも講師を務める。講義の様子は非公開のFacebookグループで配信されるため、東京まで通えない人でも受講することが可能だ。スポーツメディアの編集者やライターを目指す学生や若手社会人にとっては、貴重な体験となるだろう。
表現は無限大。Webの特性をどれだけ生かして情報を発信できるか。若い才能が将来のスポーツメディアを担っていく。
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By サッカーキング編集部
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